北陸大学教職員組合ニュース第94号(1997年9月26日発行)

速報!

 

スト権確立投票

   7割以上の賛成をえる!

 

組合の規定をはるかに越える

 

 先日の臨時組合大会で採択されましたスト実施の是非を問う投票は、25日の開票の結果、投票者の圧倒的多数(約90%)で賛成をいただきました。これは、 規定による議決数である全組合員の半数を大きく上回っています。

 詳細は追って報告いたします。

 

第36回団交  

  法人側の応答無く、交渉にならず!

     文部省に提出した「顛末書」に再び“虚偽”の疑惑 

9月17日(水)、第36回 団交が開催されました。しかし、組合側の交渉事項に法人側は全く応答せず、そのため、2時間の予定が1時間で終わらざるをえませんでした。法人側の不誠実さにあきれ果てるばかりです。

今回は、これまでの交渉で未解決な事項について、「組合要求項目」として文書で手渡し、法人側の回答を求めました。特に、「経理の公開」については、法人側は公開をあくまでも拒否しました。このため、給与交渉の前提となる共通の論点(本学の経済状況)が失われた状態では、話し合いにならず、交渉を中断せざるをえませんでした。この打開のために、組合執行委員会は、ストを含めた新たな交渉手段が必要であると判断しています。この件は、翌日(9月18日)の組合臨時大会で協議される予定です。

 

1.「顛末書」について

組合:文部省に虚偽報告までして、サウナ施設などをつくった。虚偽報告がばれて文部省に謝りの「顛末書」を出した。しかし、その内容は公開できないという。団交では、説明していることが二転三転する。「顛末書」にもウソを書いたのではないか。

法人:ここは団交の場で、交渉事項ではない。

組合:それはちがう。あなた方が職員福利厚生施設と定めたものについて聞いている。

法人:これまでの団交でいろいろ説明している通りです。

組合:第32回団交では、学生のために作ったと答弁をし、文部省の役人も「そういうことでしたら、そのとき相談してくれればよかったのに」とまで言ったと説明している。しかし次の団交では一転して、職員福利厚生施設であると断言している。どちらが、本当なのか。

法人:・・・・・(無言)。

組合:学生の授業料で、太陽が丘団地の宣伝のために作ったという疑惑さえある。真実であるはずの「顛末書」をひた隠しに隠していることは、虚偽の内容だからではないのか。

法人:・・・・・(無言)。

 

2.給与改定交渉について

組合:この4月からの団交で、互いの提案は分かったと思う。両方の資料上の差異も明らかになって、平行線だ。組合は、本学の財政を把握できない状態で交渉を進めるわけには行かない。再度聞くが、経理の公開について考えは変わらないか。

法人:従来と同じです。

組合:公開しない理由がわからない。なぜ内容を見せられないのかを説明して欲しい。

法人:・・・・・・。以前に申し上げた通り。

組合:前理事長への3億円の退職金から2億円を返して貰えば、待遇改善の原資にできる。学生も知らないサウナ施設が今も稼働している。直ちに撤廃して学生施設に改造すべきだ。サウナの維持費が浮くではないか。一体、年間いくら使っているのか。

法人(経理課長):えーっと、(金額が)メータに出てくるというものじゃないので・・・。

組合:大体の金額は言えるでしょう。いくらかかっているのか。

法人(経理課長):えーっと、ここでは、わかりません。

組合:いま問題になっている施設だ。おおまかな維持費もわからない責任者では、経理課長として問題だ。更迭したほうがいい。

 

3.諸労働条件の改善

(退職金支給率)

組合:退職金支給率が、現規程が旧規程より減額されている(20年勤続で26ヶ月→23ヶ月)。しかし、理事ら役員の退職金は、逆に1.5倍近く引き上げられている。我々の退職金が引き下げられた理由は何か。

法人:この場では ・・・・。

組合:中川理事、あなたはその規程を改定したときの理事会のメンバーですね。どのような理由だったのですか。

法人(中川理事):私が理事だからって、質問しないでくださいよ。

組合:あなたは、団交の法人代表でしょう。理事でありながら、説明さえできないのか。

法人(中川理事):・・・・・(無言)。

 

今回の団交には、3名の一般組合員(女子)に陪席していただきました。

皆様も、団交の様子を自分の目でご覧になってください。