北陸大学教職員組合ニュース25号(1996.9.2 発行) 

 

吉田和弘氏の突然の人事異動の理由は?

 8月1日付けで事務部門の大幅な人事異動が行われ,機構が改編されました。年度半ばのこの大幅な異動も大いに疑問ですが,内示無しに当日になって吉田氏の異動を通告した異例さを 何と説明できましょう。よって以下の質問書を提出しました。

平成8年8月7日
学校法人北陸大学 理事長 北元喜朗 殿
北陸大学教職員組合 執行委員長 土屋 隆

質問書

 平成8年8月1日付管理局人事異動において、本組合執行委員の吉田和弘ライブラリー センター次長が入試資料調査室長というポストに配置転換されましたが、これは、同氏が 組合員特に執行委員であるという理由による不当な差別取り扱いではないかと思われますので、このことについて次の質問をいたします。8月23日までに、文書で、または団体交渉の席上で理事長自らがご回答ください。

(1) 入試資料調査室を急遽新設した理由、および入試資料調査室長なるポストの業務内容。さらに、同氏のみには事前に異動についての内示がなく、異動を当日に急に通知した理由。
(2) 同氏は、1年前に薬学キャンパス学務部から太陽が丘キャンパスの学務部次長となり、十数名の部員と仕事をしていましたが、その後、組合の執行委員に選出されると、本年4月に同氏のみがライブラリーセンターに異動となり、そして4カ月で今回は、室長一人のみの部署が新設されて移されました。このようにわずか1年間で転々と移されたことは、組合の執行委員であるという理由による不当な差別取り扱いではないかと思われますが、この点に関する見解。
(3) 同氏は大学卒で45才、勤続年数19年であり、能力、実績と経験的にも、同レベルの他の職員と比較して遜色はないと思われます。この点に関する見解、および今回の人事異動において同氏の能力や実績などが考慮されたのかについて。    以上

回答
本質問書に対して8月28日午後5時30分,松村理事から次のような回答が口頭で寄せられました。
 「吉田和弘次長の件については,突然のことではあったが, それなりに事情説明を本人にした。私学にとって18才人口の減少,少子化の傾向,それに伴う臨時定員増の停止等,学生確保の対策は緊急の課題であり,入試資料調査室はそのための重要なポストとして新設した。学校法人の建学の精神,教育理念の実践のための業務目的を最大限に遂行するため,人材の表現,潜在能力を見定めて適材適所に配属するという人事異動の原則に従って今回の異動を行った。吉田氏のこれまでの実績と高い能力を評価しての異動で,組合員であるとか執行委員であるからということとは関係ない。」

解説
 吉田氏の問題も口先だけの言い訳,言い技けであれば,このようなところでしょう。しかし一体全体,半年の間に2回も配置転換を行うなどの非常識を,かくのごとき美辞麗句で被うことができるでしょうか。今後団交を通じて断固迫求していきます。組合員諸氏のご協力を御願いします。