北陸大学教職員組合ニュース21号(1996.7.25 発行)
7月5日,北陸大学教職員組合結成1周年記念パーティーが会館"加賀"で開催
1周年記念パーティー盛大に開催される
新たな出発へ教職員多数集う
去る7月5日,組合結成1周年記念パーティーが多数の参加者をえて,ちょうど昨年の結成のときの時と場所を同じくして行われました。この1年間,強権的な法人理事や,学長をはじめそれに同調する一部の教職員の脅しや言われなき非難の中で,頑張ってよく耐え,待遇改善やオリンガー講師問題解決などをはじめ,多くの成果を上げたことが大きな自信と喜びとなって,今日を迎えることができました。
心をひとつにした皆んなの集まりは最初からうちとけ盛り上がりました。多くの来賓や未加入教員の方々の激励の言葉に思わずうなずき,あるいはオリンガー講師の日本語でのお礼の言葉など大きな拍手とどよめきが起こりました。昨年のこの日,北陸大学の真の発展のために立ち上がった私たちの決意がまさに意義あるもので,正しかったことを強く実感できました。
140名近い教職員がこんなに和気藹々で親睦できるなんて,開学以来はじめてのことだと思います。北陸大学は私たちの大学です。これからは,大学の機能を正常化し,明るく自由な学園に立て直し,それぞれが職務に専念できる職場環境の構築を目指して頑張らなくてはなりません。結成1周年記念パーティーは新たな出発の第一歩となりました。停滞している昇任人事など解決すべき問題は山積みです。組合員の皆様の一層のご協力をお願いいたします。
また,物心両面から支援をいただいた来賓の方々(私大教,私教連石川地区,全沢大学教職組,石川県高教組)や未加入教職員の皆様,そして取材に駆けつけられた新聞記者の方々に,紙面を借りて厚くお礼申し上げます。
給与改定交渉報告
夏期休暇前に給与改定回答を要求!
去る7月17日午後5時15分より,法学部棟2階小会議室において賞与支給後初めての給与改定のための担当者交渉が持たれました。
賞与支給時に,「夏期休暇までに今年度の給与改定の決着をしたい」と言明された西谷労務担当理事が,今回の交渉では「人事院勧告を待って」とか,「近隣の大学のベアを見てから」とか,さらに事務作業の進捗状況をも理由に,昇給額の提示どころか,提示できる日時の約束さえ拒みました。
我々はこれに先立ち7月4日,かねて示した他大学100校の平均給与水準に3年間で追いつくよう,今年度の給与改定は基本給べースで平均8%アップとする要求書を提出していました。これを受けて速やかに法人の提示がなされれば休暇前の決着が可能であると我々は考えていましたが,上述のように,提示できる日時の約束さえもできないと言うのです。
誠意の見られぬ法人側姿勢に呆れ憤慨しながらも,我々は,せめて8月5日までに提示し,一度団交を持って夏期休暇明けに具体案を詰めることとしたいと要求しました。しかしこれに対しても,「見通しの立たないことは確約できない」,「来週中(7月27日まで)に提示の日時を通知できればよいと考えている。具体案は夏期休暇前に提示すべきであると考えている。それが何日になるかはもう1週間待って欲しい。」との返答に止まるのみでした。結局これ以上の交渉進展の見込みが立たず,堤 示日時の回答をl週間待つことにしました。
4月以来,給与改定について度々の交渉を持ってきましたが,法人側は様々な理由を並べて具体案を提示せず,回答を引き延ばし続けてきました。勿論これらの理由には論理性も合理性も見当たらず,到底納得のいくものではありません。結局時間切れで賞与の支給を優先,仕切り直して始めた給与改定交渉ですが,相変わらず待遇改善に取り組む姿勢はこの有り様,このことは誠実交渉義務違反,不当労働行為に当たるのではないかと考えられます。
今後の見通しとしては休暇前に具体的数値提示を実行させ,その詰めは休暇明けとなることもやむを得ないというところですが,もし誠意のない姿勢が改まらず,さらに回答引き延ばしをはかるようなら,我々としては,全体(大衆)団交の要求,上部団体の支援依頼,不当労動行為の救済申請,さらに強固な闘争へと,強い姿勢で臨まざるを得ません。今後の交渉に組合員の皆様の熱いご支援をお願いいたします。