北陸大学教職員組合ニュース

 

第3回団体交渉(8月30日)延期される!?

 

第3回団体交渉(団交)拒否の顛末

829日(火)]

ベースアップに関する誠意ある具体的回答を示すということで開催を待ち望んでいた,第3回団交(830日)が突如拒否されました。これに先立つ829日,西谷労務担当理事より,組合ニュース第3号の内容について三役と話し合いたいとの要求があった。土屋委員長,島崎副委員長及び橋本執行委員(櫻田書記長の代理)が応接した。席上,「『北陸大学教職員組合ニュース第3号』に係わる申し入れ」の文書が手渡され,“アンケート結果として紹介された意見が,相互信頼にもとる故,取り消せ”とのことであった。これに対して,“アンケートに寄せられた意見を取り消すことなどできないし,そんなことを問題にすること自体承服できない”として,即日,「回答書」を手渡した。

830日(水)]

30日午前中,理事会側の対応を待ったが,12時半過ぎに,西谷,松村両理事が委員長に対し,“組合側の回答書では団交に入れない”ということで,再考を求めてきた。委員長としては,“正当な理由もなしに「回答書」の撤回も,謝罪もできない”と断った。すると,同日午後4時頃になって,“これから理事会で対応を検討するので,本日30日の団交は延期してくれ”との電話連絡が,西谷労務担当理事から委員長にあった。

これを受けて,組合は急遽団交予定を緊急執行委員会に変更し,団交の推移を見守る為に集まった組合員諸氏に委員長より経過説明を行った。尚,「申し入れ書」には不当労働行為の疑いがあるので,執行部は事態を法的,実務的両面から確認すべく弁護士に連絡をとった。その第一声は「基本的考え方として押さえておくべきこととして,機関誌の内容に するのは,労働組合法第72号の『労働者が労働組合を結成し,若しくは運営することを支配し,若しくはこれに介入すること』に関わる明白な支配介入であり,従ってこれを理由に団交に応じないのは同73号『使用者が雇用する労働者の代表者と団体交渉をすることを正当な理由がなくて拒むこと』に当たり,2つの不当労働行為を犯していることです。」とのことであった。更に,「こんなプリミティブな不当労働行為は20年前なら起こり得たことですがね〜。」との,ため息混じりのつぶやきが発せられました。

831日(木)]

31日は理事会側の対応を待ったが,延期という前日の申し入れのまま何の連絡もないので,1時半に委員長より,西谷労務担当理事に対し団交再開についてただしたところ,理事会の現状が再開に応じられる状態にないとの説明のみで明確な返事は得られなかった。それを受けて,31日午後530分より,再度緊急執行委員会を開催し,「団交再開の申し入れ書」を理事会に示し,併せて理事会側のやっていることが法的にどんな事なのかを理解してもらう為と,そして,このまま推移すると,組合としては地労委に救済申請を出さざるを得なくなることを付記することにした。

その際,この事態を組合員に伝えるに当たり,執行部としては団交再開を重視し,理事会が再開に応じてくる限り,不当労働行為に対する指摘は「団交再開申し入れ書」に客観的に記すのみにとどめ,理事会の再考を促し,その追求・論難は し,これを猶予する方針であった。にもかかわらず,同31日執行委員会閉会後「北陸大学ニュース第一号」なるものが配布されていることを知った。

その内容は既にご存じの通り,給与改訂の準備は進行中だが,組合側の態度のために団交が行えないという趣旨の文面は責任転嫁論そのものである。ことに「組合との交渉は?」なる記事は,上記2つの不当労働行為,支配介入と団交拒否の事実を,29日の申し入れ文書(理事会側からの)に重ねて自ら宣伝するものである。また,同時にこのニュースの数ヶ所に,新たな不当労働行為に当たる表現さえ見られた。

しかし,我々はいたずらに事態の紛糾を望むものではない。我々の「団交再開申し入れ」書にそった対応を理事会がしてくるなら,相応の対応をしよう。また,理事会側の発行した2つの文書の法的意味に気づき,その反省に立って今後の対応をしてくることを希望する。

以上のような経緯で,組合員のみんなが注目し,期待していた給与の改訂等に関する団体交渉が延期され,大変残念な事態になってしまいました。しかし,待遇の改善と職場環境の改善(学園の民主化)は同一の問題であると思います。今回の事態の責任はどこにあるのかを考えることは重要ですが,これからも理事会と辛抱強く交渉を重ね,問題を一つ一つ解決してゆかねばならないと思っています。組合員皆様のご理解とご支持をお願いします。

この次には,皆様に待遇改善のホットニュースをお知らせできるようにと執行部は頑張っています。

91日(金)]

理事会より団交再開の申し入れ書届く!!

 

上記のような団交拒否の事実関係を記したニュースを準備し,組合側の「団交再開の申し入れ」書を,配達証明付郵便で発送した(911230分)直後,「北陸大学ニュース第一号」の主張を180度転換した対応が理事会よりあった。西谷労務担当理事,松村理事が委員長に対して,改めて「団体交渉開催の申し入れ」書を提示してきた(911330分)。

執行部としては,既に発送済みの我々の「団交再開申し入れ」書の主張にそった対応が,その申し入れ書受け取り以前になされたことに,一定の誠意を認め,これを受け入れることとした。「北陸大学教職員組合ニュース第3号」に対する申し入れ文書,ことに「北陸大学ニュース第一号」は既に発行されたものであり,実質的影響力を及ぼしている以上,その法的意味については最小限の指摘をせざるを得ないが,一方それを克服しつつある理事会の誠意もまたこれをくみ取るにやぶさかではない。その論難追求は棚上げとすることにした。第3回団交再開の日時については双方の都合,父兄懇談会などの学校行事日程等を考慮し,当方の譲歩により9121730分開催とした。忍耐すべきことは忍耐し,譲れることは譲った。次は,理事会の誠意を組合員全員で注視していこう。2転3転の数日であったが,組合員の皆様のご理解と一層の御支援をお願いいたします。

 

829日から91日までの動き

 

12:30 理事会:「『北陸大学教職員組合ニュース第3号』に係わる申し入れ」を受けとる。

16:50 組 合:上記申し入れに対する「回答書」を手渡す。

 

16:00 理事会:団交延期の通告

17:30 組 合:緊急執行委員会開催

 

13:30 組 合:理事会側に,団交再開についての問い合わせを行う。

理事会:「団交再開に応じられる状況ではない」との返答。

17:30 組 合:緊急執行委員会開催。『団交再開申し入れ』書を,配達証明付速達で送付することを決定。

20:30頃 理事会:『北陸大学ニュース第一号』を教職員に配布。

 

12:30 組 合:『団交再開申し入れ』書を配達証明付速達で送付。

13:30 理事会:『団体交渉開催の申し入れ』書を提示。

17:30 組 合:上記申し入れ書を受け,第3回団体交渉を91217:30より行うよう要請することを決定。

次回団体交渉は912日(火)17:30

 

詳しい内容については,執行委員までお尋ね下さい。(担当M,S)