北陸大学教職員組合ニュース第2号(1995.8.3発行)

 

 

北陸大学教職員組合ニュース

 

今回のニュースは,去る7月17日(第1回団体交渉),7月21日(第1回総会)及び7月26日(第2回団体交渉)の内容について,まとめて報告いたします。

第1回団体交渉,行われる!!

北陸大学教職員組合が,去る7月5日に結成されました。その後,初めての団体交渉が,7月17日に薬学部本部棟の会議室にて組合側及び法人側からそれぞれ11名が参加して行われました。冒頭,法人側からこれまでの大学運営に反省をしているとの発言があったこともあり,交渉は終始,おだやかに進みました。会議室前の図書館談話室には,大勢の組合員が集まり,交渉の進行状況を見守りました。執行部委員が会議の途中経過を報告に出て来ると,その内容に組合員が熱心に聞き入り,そして激励をしました。交渉終了後,会議室において交渉結果の概略が,執行部からホットな情報として報告されました。長時間の交渉にも関わらず,執行部の皆さん,そして長時間外で待っていた組合員の皆さん,本当にご苦労さまでした。

第1回団体交渉内容

日時: 1995.7.17, 18:00〜20:40

場所:薬学部本部棟3F会議室

交渉内容については,第1回総会で報告いたしましたので,概略を報告いたします。

T 「大学運営の民主化を行うこと」について

組合側から種々の問題を提起し,これらについては今後具体的な要求を行うことを申し入れた。

U 「給与の大幅アップを前提とした給与規定の見直しおよび就業規則の改正を行うこと」について

上記の組合側の要求に対して,法人側から「給与については,組合の要求を前提として,見直しのための協議を組合と行う」と回答があった。就業規則の改正については,今後具体的に改正を要求することとした。

V 「組合の事務所,掲示板,集会等の大学施設の利用」の要求に対して

勤務時間外の集会のための施設利用は認めるが,その他は教育・研究のための建物であるから貸与できないとの回答があった。組合側は,引き続き要求することとした。

W その他

1)「学内のコピー機をカードにより使用させること」の要求について

回答を次回にする。

2)組合員の取り扱いについて

当然のことであるが,組合員に対して不利な扱いをしない,従って組合員であるか否かの質問はしない,などを確認した。

3)入試手当,雇用保険,「36協定」,育児休暇,大学財政の公開,など数多くの意見が組合側から出された。これらについても順次解決することとした。

第1回総会,開催される!!

日時:1995.7.21  18:00〜

場所:薬学部第2薬学棟202PN

7月17日に開催された第1回団体交渉の後,7月21日に多くの組合員の参加のもとに第1回総会が開催されました。土屋執行委員長から団体交渉の結果報告がなされ,また今後の方針や現状の問題点について組合員から多くの発言があり,活発な意見交換がなされました。組合員が,これからの組合の活動に高い関心と強い期待をもっていることを感じさせる総会でした。以下に,総会の要旨を報告いたします。

第1回総会要旨

1.議長選出の後,土屋執行委員長から第1回団体交渉(7月17日)の結果について,報告がなされた。

2.協議事項

(1) 組合費について

櫻田書記長から,組合員費の月額を暫定的に決定したいとの提案があり,以下のような区分とすることを承認した。

教授:3,000円,助教授・講師:2,000円,助手・実験助手・職員:1,000円

(2) 今後の方針について

次回(第2回)団体交渉の要求内容,今後の方針について,三役から概略説明があった。

3.その他

今後の方針について,執行部と組合員との間で,活発な意見交換がなされた。要旨は以下のとおりです。これらについては整理・検討の上,順次解決していくこととした。

(1) 組合のあり方や現存の若水会との関係について

(2) 上部団体の加入について

(3) 入試手当を支払うこと。地区別父兄懇談会に特殊業務手当を支払うことを要求する。

(4) 人事考課等について

不明瞭な査定を廃止すべきである。管理局の名称を変更して欲しい。実験助手を事務職員扱いになっていることを改める。これまでの損失利益を保証してほしい。

(5) タイムカードについて

査定に使われている。自宅研修制度が事実上なくなっている。

(6) 就業規則に基準担当コマ数を明確にするべきである。

(9) 年休について

有給休暇を出すと,理由を聞かれる。年休の繰り越しに疑問がある。制限を受けている。

(8) 採用,昇任等の人事権について

(9) これまでの状況についての教学の責任者である学長・学部長及び理事会・評議会の責任追求について,多くの強い意見が出された。

(10) 執行部内に組合員の積極的な参加を得て,ワーキンググループをつくりたい。

(11) 講師を呼んで,学習会を開催したらよい。

 

第2回団体交渉の報告

 

日時:1995.7.26, 18:00〜20;30

場所:薬学部本部棟3F会議室

交渉に先立ち,法人側から以下のような発言がありました。概略を報告します。

○待遇面の不備を,率直に認める。

○第114回(7/20)の理事会にて,以下の事柄を決定した。

1) 西谷常務理事を,労務担当理事とする。

2) 学長の強い要請で,前理事長(北元喜雄代表)が常任理事に復帰した。

○待遇について

1) 給与等のアップを前提として考えたい。

2) 休日出勤,時間外勤務,育児休暇,これらに関して,規則に基づき就業環境づくりに努力する。

以上に対し,組合側から以下のような発言がなされた。

1) 理事会の民主化を行うべきである。教学の民主化に関しては,7/25の学長発言(薬学部にて)は矛盾しているし,学長・学部長が中心の教授会が民主的に機能していないのが,組合結成の主因の一つである。

2) 本学の最近改訂された「規則」は,その効力に問題がある。

第2回団体交渉内容

 

T 「給与規程の見直しのための協議をすること」について

組合側は配付の資料(93年度教職員年間収入実態(首都圏、東海、京都、大阪地区75私立大学を対象))に基づき,全国私大の平均的程度の収入増を盛り込んだ規程の見直しを要求したのに対し,法人側は次回に具体的な案を提示すると回答した。

U 「入試業務,地区別父兄懇談会派遣を特殊業務として認定し,手当を支給すること」について

入試業務は通常業務以外の業務と認め,手当を支払う。地区別父兄懇談会の土日出勤については,相当の対応をし,支給額等については次回提示するとの回答。

V 「コピー機使用」について

太陽が丘キャンパス本部棟二階事務室、及び、薬学部本部棟事務室にて、勤務時間外にコピー機の使用を認める。コピー使用料は、教職員組合の負担とする。

W 「非組合員の範囲」について

法人の利益代表者の参加する組合は,法適合組合とはいえないので,利益代表者(非組合員)の範囲を定める必要があり,次のようにすることにしました。これは組合が定めることができるのです。

(1) 教育職員:学長,学部長,理事教授

(2) 一般職員:法人部管理局の課長以上

これに関連して,「管理局」という名称を変更するよう申し入れた。管理局を廃止し,一例として法人部事務局と大学部事務局への分割を行った場合,法人部事務局では,課長までを管理職とみなし,大学部事務局は,利益に関与しない部門と見なすこととした。

X その他

組合側は入試手当に代わって「努力賞」を支給した理由について質問をした。法人側は,昨年度努力した人で,今年度も努力してくれる人,という意味だ,と回答した。そこで,組合側は,辞めた教員には,謝罪をした上で,支払うよう強く要請した。

以上,第1回総会,第1回,第2回団体交渉の結果を要約してお知らせしました。このニュースを読んで,疑問点や質問がある方は,執行委員までお知らせ下さい。

次回(第3回)団体交渉は,夏期休暇明けの8月21日以降に行われる予定です。第2回団体交渉内容にも記述してあるように,法人側は,給与関係について具体的な案を提示するようです。団体交渉の日時・場所が決定次第,文書もしくは広報担当者が口頭でお知らせします。交渉場所が薬学部本部3F会議室で行われる場合は,第1回,第2回団体交渉の時と同様に,図書館談話室に集まり,その成り行きを見守りましょう。逐次,ホットな情報が得られます。

組合を,執行部を支えるのは,組合員一人一人の声であり,一人一人が現況に対して深い認識を持つことであり,そして,しっかりと手を結んで大きな輪(和)をつくることです。

大学のために,私達のために,力を合わせて,頑張りましょう!!

 

シンボルマークの募集

「北陸大学教職員組合ニュース」のシンボルマークを募集します。原画の大きさに制限はありませんが,印刷時,白黒,2cmX2cmとなります。資格を問いませんので,どしどしご応募ください。採用された場合,薄謝進呈。〆切は一応8月末日とします。

編集後記

ビールがおいしく飲める夏,到来です。皆さんは,試験監督・採点,研究,事務処理等に毎日汗を流していることと思います。この忙しさを乗り越えると,夏期休暇です。目的意識を持ち,そして英気を養って,休み明けにはまた元気に顔を合わせましょう。

皆さんに素早く情報を送らねばならない第2号の新聞発行が,諸般の都合で遅れてしまい,申し訳なく思っております。これからは,できるだけ早くお知らせするよう努力します。(広報担当:K)