北陸大 前法学部長が「講義」 地位保全仮処分受け 大学側は認めず
北陸大前法学部長の初谷良彦氏は17日、金沢地裁が決定した地位保全の仮処分を受け、同大外国語学部の学生約100人に「講義」を行った。大学側は、この講義は正規のものではないとしている。
「講義」があったのは外国語学部2年の「日本国憲法Ⅱ」で、初谷氏は出席した学生にこれまでの経緯を説明した。
金沢地裁の仮処分決定では、初谷氏が今年3月末まで教授職にあることは認めているが、北陸大の河島進学長は「裁判所の決定は講義をすることまで認めていない。初谷氏が今回開いた講義は単位認定に必要な授業ではなく、大学側は今後も新体制で授業を進める」と話した。
初谷氏は学生への説明の中で、金沢地裁から同氏の慰謝料請求訴訟の取り下げを条件に教授職を認めるとした和解勧告案が出され、これを拒否した、と述べた。
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