北陸大学の正常化を目指す教職員有志の会会報第3号(1997.7.22発行)
教職員の皆様へ
発起人会開催される
シンポジウム開催を決定する
中山教授 正式に会の代表者に決まる
有志の会発起人の会合が7月10日に、外国語学部食堂「モグモグ」で開かれました。発起人のほとんど全員の出席で始まった会の概要をお知らせします。
[概要]
先ず、中山先生が挨拶に立たれ、発起人並びに有志の教職員の協力で、正常化有志の会の設立が成立したことに感謝を述べられた後、会の目的と当面の活動であるシンポジウムの開催の趣旨について説明され、大学の正常化には、法人を含めて大学皆んなの熱意と協力が必要であることを強調された。
次いで、会の設立と成立にいたる経緯を、吉藤先生が説明した。署名をいただいて有志となられた教職員は、本学全教職員の半数を有に越えていることが報告された。
更に、石上先生が、7月24日開催予定のシンポジウムの計画概要について説明され、これに関して協議が行われた。中山先生は、法人理事者と面談し、シンポジウムの主催と学内会場での開催を要求したが、はっきりした返事がもらえず、会場はやむなく学外の観光会館に決定したことや、有志の会が単独主催するが法人側の参加を引き続き呼び掛けてゆくことを説明された。次いで、シンポジウムでの司会やパネラー、その他の説明者について、数名の教員が人選された。その他いくつかの提案や質疑応答があった。
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7月24日
第1回 北陸大学の正常化を考えるシンポジウム
於 金沢市観光会館(2F大集会室)
特別講演
「大学の自治にもとづく大学運営」
金沢大学法学部長 鴨野幸雄氏
ぜひご参加ください! お待ちしています。
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有志会報オピニオン(????)
理事会は当たり前のことをなぜしないのか
北陸大学の理事会は、今何をしているのであろうか。大学としての経営責任を本当に果しているのであろうか。今大学がどういう状況に置かれているかを、本当に真剣に考え、何らかの具体的な措置をとろうとしているのだろうか。とてもそうは思えない。法学部棟の6階には、教育と研究と事務の現場の状況とは全く別の風が吹いており、5階以下の雰囲気が全く伝わっていないように見える。理事長や理事や学長が現場に降りてきて、つぶさに状況を観察し、学生や教職員の希望や意見を聞いた上で、これらを理事会で取り上げて議論するという姿勢が全く見えてこないのである。この点については、教職員も学生もあきらめきっているというのが今の北陸大学の悲しい現実である。
これはおかしいと誰もが気づくはずであるが、6階に下の雰囲気を伝達するパイプがないのである。本来ならば、学長や学部長がその役割を果たすべきはずであるが、その役割はすでに前学長の時代からほとんど失われており、4月以降の「教学新体制」の下では、さらにひどくなった。学長は、教職員の前にもほとんど姿をあらわさず、正常化についての具体的な提案も「理事者側と教学組織側との協働関係」の改善策も何ら呈示しないまま、空しく時が流れている。
理事会が信任した学長・学部長がこのような状況に置かれているのは、教職員の意思を全く聞かずにこれらの人物を一方的に任命した理事会自身の責任である。教職員の信任投票がなされれば圧倒的に不信任されることが確実なこれらの学長・学部長に依拠して、理事会は本当に大学正常化の責任を果たし得るものと考えているのであろうか。
そんなことよりも、理事会としては、独自になすべき多くのことがあるはずである。それは、たとえば文部省の行政指導によって指摘された点について、大学の運営に責任を持つ者の立場において、これらを誠実に調査・点検し、原因と責任の所在を明らかにして、これを内外に公表すべきである。とくに、国に対する二度にわたる虚偽報告などは、明らかな背信行為であって、自らその責任を明らにすることは当たり前のことがらである。一族企業への「迂回融資」の疑いまで報道されながら、理事会が何らの釈明も反論もしないというのも、常識では考えられないことである。そのほか多くの問題について、理事会にはいま、学生や父兄、教職員に対してのみならず、社会の目に対しても、誠実に情報を公開して、襟を正すべき社会的責任が課せられているのではないか。学校法人の経理の透明性という社会的要請からも、理事会は法人の経理を公開すべきが当然である。