北陸大学の正常化を目指す教職員有志の会会報第2号(1997.7.2発行)
教職員の皆様へ
第一回の世話人会開かれる
シンポジウム開催を検討する
有志の会世話人会の初会合が6月19日に開かれました。概要をお知らせします。
[概要]
有志の会の世話人代表に中山先生を推薦した後、会の性格が議論された。その結果、設立呼びかけ文にも見られた如く、本学のかかえる諸問題は、教職員のみにとどまらず法人理事者、ときにはキャンパスに集う学生達をも包含する大学全体の問題であり、問題の解決の方向次第では、本学の将来に影響することになる。よって、この会はひろく意見を求め、集約して問題解決の糸口を探り、積極的に行動して理事会や全学教授会に働きかけ、大学の正常化を実現する、という基本的な行動規範が示された。早速、この方針に沿って、法人理事者や学生を含めた「大学正常化のためのシンポジウム」を開催する計画が提案された。
中山代表は「共通の認識に立って、北陸大学の今日的問題を考え、行動するきっかけにしたい」と述べられ、話し合いの結果、全員一致でシンポジウム開催に賛成した。
シンポジウムの計画・実施に携わるグループ(仮称:シンポジウム部会)を設け、その世話人として、中山、橋本、林、初谷、岡野の各氏と数名の若手有志にお願いすることも了承された。
その他、次のことについて意見交換、合意があった。
* 有志の会の全体会(教職員会)を早めに開催し、会の発足を報告する。
* 有志の会設立の「アピール」に掲げた課題で、理事会側との話し合いや、理事長、学長への質問書の提出を積極的に行う。
* 学生や父母など本学関係者に、本学の現状報告と有志の会の見解を明らかにし、理解を得る努力をする。
* 「学長・学部長の公選制を求める教員有志の会」との関係を調整する。できれば一本化し、本会への結集を図る。
* 会報や種々のアピール紙を発行し、情報活動を行う。配布対象は全教職員とする。
シンポジウムの開催は、大学主催で!
シンポジウム開催を有志の会は最初の活動として積極的に推進しておりますが、誰が開催するかについて、世話人会で話し合いました。全教職員の結集を図るという本会の趣旨からシンポジウムは大学主催で開くのがよいとの結論です。それはまた、「今後教員の意思を徴する場を設けることを約します。」とした理事長声明(3月31日、「With」)の意図にも合致しますので、法人(理事長)にシンポジウム開催を要請することにいたしました。
既に中山代表は、中川理事に会ってシンポジウム計画を話題にされ、別紙のような提案文書を手渡しております。世話人会は中山代表の理事長へのこの提案を追認し、今後必要なら、再度シンポジウム開催を法人に申し込む予定です。
中山代表 北元理事長とも会談
世話人の中山代表は、6月19日に北元理事長と会談しましたが、個人的な話題の範囲を出ないままに、短時間で終了。代表は、今後も会談を続ける中で、正常化のための何らかの解決の糸口を発見できるように努力したいとのことでした。
中川理事との会談
中山代表は、6月26日に再度中川理事に会い、「大学の正常化を考えるシンポジウム」について、理事会の対応を尋ね、何らかの形での教員側への説明の機会を作るよう、強く要請しました。また、有志の会が計画しているこのシンポジウムを大学主催でやるのか、会場として学内施設を利用できるのかなどについて、早く検討し回答するよう要請した。
有志の会では、法人の対応(返事)を待って、早急にシンポジウムの計画案を完成させ、皆様にご案内する予定です。
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有志の会の皆様へ
有志の会の発足を報告する第一回教職員会の開催を計画していますが、学期末でもあって、全体集会開催のチャンスが無く、今しばらく時間をいただきたく思います。
一方、発起人の皆様には、活動主体となる世話人会等の概要や、会の方針を相談し、了承いただかなければなりませんので、発起人会の開催を行います。日時が決まりましたら、案内いたします。 (世話人会より)
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中山代表が、中川理事との会談時(6月)に提出された「シンポジウム開催の提案」文
平成9年6月11日
学校法人 北陸大学
理事長 北元 喜朗 殿
北陸大学の正常化を目指す教職員有志の会
世話人代表 中山 研一
大学正常化を考えるシンポジウム開催の提案
4月に「教学新体制」が発足しましたが、われわれが憂慮しましたように、大学は正常化されるどころか、理事会側と教学組織側との溝はますます深まり、危機的な状況になりつつあります。事態がこのまま推移しますと、協力と信頼はもはや回復不可能なところまで失われてしまうおそれがあります。
4月の段階で、理事長は教員の意見を聞く場を作ることを文書で約束されましたが、それはいまだに実行されていません。5月の段階で出された学長の意思表明にも、理事会と教学との協働関係こそ重要とされながら、そのための具体策は何一つ示されていません。
これは驚くべき無責任体制であると言わざるをえません。
そこで、早急にそのような場を設定して頂きたく、大学正常化を考えるシンポジウムの開催を提案します。
われわれの希望としては、たとえば以下のような案を考えています。
日時は、6月4週目の水曜または木曜の午後5時から7時まで。
場所は、学内の教室。教職員の自由参加で公開とする。
理事長、理事、学長の出席を求め、大学の方針の説明とそれに対する質疑を行い、自由な意見交換を行う。
この問題については、急いで回答を頂きたく、協議が必要であれば、いつでも応じる用意があります。
また、この点についても回答がなく、拒否されるというのであれば、われわれの教職員有志の会として独自のシンポジウムを公開で行うつもりであることを申し添えます。
中山代表が、中川理事との会談時(6月)に提出された「質 問」文
平成9年6月11日
学校法人 北陸大学
理事長 北元 喜朗 殿
北陸大学の正常化を目指す教職員有志の会
世話人代表 中山 研一
報道機関の表現によれば、本学は文部省による「異例」の行政指導を受けているとのことです。行政指導は直接には理事者に対して行われたものと理解しますが、その帰趨はわれわれ本学の教職員にとっても、重大な関心事であることはいうまでもありません。
ところが、行政指導の内容や本学の対応については、その一部について簡単な報道があっただけで、くわしい情報は理事者の側からはいっさい開示されず、われわれにはこれを知る機会が全く与えられていません。
われわれは、その検討こそが大学の正常化の出発点であると考えますので、まずは関係する情報をわれわれに開示して頂きたく、とりあえず以下の質問項目について、文書による回答をお願いいたしたく存じます。
お忙しいとは存じますが、期限は一応6月21日までとさせて頂き、それを過ぎても回答頂けない場合は、回答が得られるまで何回でも繰り返しお願いを続けるつもりであることを申し添えます。
なお、この問題は、全学的な関心事でありますので、質問書および回答書を教職員に公開させて頂きますので、その旨ご了承下さい。
質問事項
1.「理事会と教学組織との協働関係の確立」に向けての具体策
2.サウンドトラックに関し文部省に対して虚偽の報告をされた経緯と理由
3.役員に対する功労年金制度を廃止された経緯と理由
4.大学の経理を全く公開しない理由と根拠
5.寄付行為における「学識経験者」の定義と意味