北陸大学教職員組合ニュース第132号(1999. 3. 31発行)

 

平成10年度定期総会開かれる

教職員組合 新時代へスタート

田村執行委員長など、新しい役員選出される

 平成10年度の教職員組合定期総会は、平成11年3月19日午後6時半より薬学部キャンパスで開かれました。

 学内の諸情勢により半年も遅れての開催で、既に給与交渉は妥結しており、定期総会に寄せる組合員の関心は、新人事と今後の活動方針にあったように思われます。

 人事では、櫻田芳樹委員長(外国語学部教授)の退任を受けて、田村光彰執行委員(法学部教授)が委員長に選出されました。設立時の委員長であった土屋 隆氏(本学名誉教授)を含めて、学内をリードできる実力ある委員長が引き続き誕生したことは大変喜ばしいことです。また、これまで鋭い問題提起と抜群の交渉力を発揮された岡野浩史書記長(外国語学部教授)が書記長の重責に留任となりました。その他、副委員長に桐山典城氏(薬学部教授)、執行委員に潮 昭太氏(外国語学部教授)が就任されるなど、執行部の交代が行われました。

 今後の運動方針では、田村新委員長は取り組むべき多くの課題を上げました。特に、新委員長は、本組合が労働基本権に裏付けされた正当な団体であり、法人側と対等の立場で大学の発展に努力する必要があるとして、教職員の結集力を高め、法人側の組合に対する差別や誤解を是正してゆくことを強調しました。

 定期総会の進行にしたがって、その概略をお知らせいたします。

 

1.三国執行委員の司会で議長に島崎利夫氏(執行委員長代行),書記に荻原顕二氏、山沢千尋氏を選んで総会が開会された。

  なお、先の組合ニュースでお知らせしましたように、櫻田委員長の辞任に伴う委員長代行に島崎利夫副委員長が任ぜられた執行委員会決定(3月12日)が、組合の規約通りであることが確認された。

 

2.総 会

[1] 報 告

1. 平成10年度活動報告

  岡野書記長より、平成10年度を含めて最近までの組合活動の報告があった。その中の主なものは次の通り。

(1) 平成10年度給与交渉:昨年12月に、ベースアップ平均2.7%、賞与年間6ヶ月プラス一律5万円の法人側提示額で妥結。組合員より、もう少し組合主張を通せとの声もあったが、12月の組合臨時総会での結論を受けての最終合意であった。

(2) 人事考課:現在委員を出して協議中である。法人側は事務系の一般職員について本年夏期の賞与にあわせて実施したい模様であるが、交渉は断続的であり進行していない。

(3) 事務組織への教員の配置:すでに組合ニュースなどでも取り上げているが、法人側は教員を不利益扱いにはしないと約束するものの、文書での確認は拒んでいる。

 なお、薬学部における実験助手の身分について、法人側は、山本薬学部長に諮問しているが返答がないと説明している。

(4) 産休、育児休暇:組合は休暇中の給与面での改善を要求している。交渉中である。

(5) 名誉教授問題:石川県地方労働委員会(地労委)にて、法人側の新事実により再

 審問中である。2月26日に土屋氏が再度証言台に立った。組合は、地労委の「和解」勧告を受け入れているが、法人側の態度がはっきりしない。

 

[2] 議 事

1. 平成10年9月期決算の承認について

  大木一弘会計委員から決算書により報告があり、全会一致で承認された。また、地労委より指摘されている監査を公認会計士に依頼し、公式に監査されたことが報告された。

 

2. 新役員および執行委員の選出について

  島崎委員長代行から、名簿により新役員および執行委員会委員の改選案が提出された。投票の結果、満場一致で案が承認された。委員の任期は、本年10月開催予定の定期総会まで。

  これにより、櫻田前委員長の挨拶があったあと役員が交代した。

 

北陸大学教職員組合 新役員・執行委員名簿

 

(役 員)

 

   

執行委員長

田村 光彰

   

副執行委員長

桐山 典城

吉田 和弘

柿木 英輔

書記長

岡野 浩史

   

会 計

大木 一弘

   

(執行委員)

浅野 直樹

池田 ゆかり

今井 弘康

 

紺谷  仁 

田端 淑矩

定成 秀貴

 

潮  昭太

島崎 利夫

叶  秋男

 

萩原 顕二

堀口 英則

尾崎  徹

 

山沢 千尋

   

 

3. 今後の運動方針について

  田村新委員長から就任にあたって挨拶があった。引き続いて今後の運動方針が提案され、全員の拍手で案が承認された。おもな方針は以下の通りです。

* 法人に対する要求など組合運動

 (1) 経理の公開

 (2) 文部省行政指導内容の遵守

 (3) 人事考課

 (4) 定年制

 (5) 組合(員)への差別撤廃

 (6) その他、これまでの懸案事項の早期解決

* 組合の役割・活動

 (1) 北陸大学の社会的信頼の回復

 (2) 組合員の拡大

 (3) 労働基本権など基本的考えの啓蒙、意識改革

 

4. 平成10年10月期予算について

  大木会計委員から、資料により説明があった。予算規模は、6,711,942円であり、収入に関しては、組合員の新規加入を促進し、財政的基盤を図る。 支出に関しては、より強い組合の実現を目指して、情報収集・教宣活動の強化を図り、組合活動の効率化のための諸態勢を整える。スト権行使のための資金備蓄が急務であるため、他の経費の緊縮に努めた予算としたとの説明があり、質疑応答の後、満場一致で了承された。

  なお、定期総会の遅れにより、新会計年度で一部の予算が執行されていることの了解が求められ、これについても了承された。

 

5. 組合規約の一部改正について

  岡野書記長より、「北陸大学教職員組合規約」について、一部改正したいとの提案があり、資料により改正案が示された。今回の改正は、組合の会計監査委員に公認会計士を当てるなど、本組合が資格審査等でより一層正当な労働組合として主張できる

 ことを目的に、地労委の助言を受け入れての規約の見直しである。改正案は討議の後、投票により承認された。

  また、先の決算報告の質疑の中で「慶弔費等に関する規約」がないとの指摘があり、執行部より、今後規約をつくることについて検討してゆきたいとの答弁があった。

 

執行部より:総会資料が必要な方はお申し出ください。

 

 

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