北陸大学教職員組合ニュース第93号(1997.9.9発行)
第35回団交 法人側
「就業規則の改定」の強行を示唆
8月26日、第35回団交が行われました。法人側は前回に引き続き、就業規則の改正を、団交のトップにして提案してきました。これに対し組合は、団交事項としては、労働条件の変更交渉であり、労働協約を結ぶことを要求するとする組合の立場を主張しました。正常な労使関係を維持するなら、労働条件を話し合いの中で一つ一つ練り上げて労働協約を締結し、その集大成として全従業員が納得できる就業規則を作るという基本的な姿勢が大切である。しかし、法人は就業規則の改定しか眼中になく、組合が応じなければ、労基法に従って改定を強行するだけだという態度をちらつかせました。
<要旨>
1.就業規則の変更に関して、法人は労基法をたてに正当性を主張した。
2.8月の事務局の人事異動について不自然な点があり、組合は、事務局組合員の差別 の疑いもあるとして質問したが、法人側は、そのような意図はないと明言した。
1.就業規則の変更について
組合:組合は労働協約の提案文書で提出して欲しいと要求しているが、なぜできない。
法人:就業規則の変更は、内容としては、確かに労働条件の変更を伴うものであるから、団交の席で諮っているわけです。しかし、労働協約を結ばなければ、就業規則を変更できないという性質のものではありません。
組合:では、まず労働条件で話しをしようという組合の要求を受けないつもりか。
法人:いえ、受けないなどと言うことはありません。
組合:じゃ、それで話を進めればいいんじゃありませんか。
法人:労働協約を結ばなければ、就業規則を変更できないものでないと言うことだ。
組合:そんなことは分かっている。何のために団交やっているのか、労働条件の変更でしょ。
法人:あなた方は、二者択一を求めている。
組合:それはちがう。就業規則の変更なら何も団交の席に出さなくてもいい。それが労働条件の変更であることを認めていながら、労働協約の提案をしない法人側がおかしい。
法人:労働協約と就業規則は別々のものだ。だから、どちらが前後してもいいではないか。
組合:まやかしである。なぜなら、現在の就業規則の成り立ちに不信感があるからだ。
法人:事業主体者は、労基法により就業規則を変更できるので、それをしても問題はない。
組合:「理事長が決定する」という文言が60カ所以上に書かれている現行の就業規則の見 直しもしないで、労基法で勝手に変更できるからといって、新たなものを押しつけよ うとする姿勢は受け入れられない。
法人:法人は、労基法の手順に従って、手続きをとらせていただく。
組合:強行するということか。労使の信頼関係はどうなるのか。
法人:法律に従ってやるということで、信頼関係とは別のものだ。
組合:法律よりもっと大切なものがある。労働条件の変更は、義務的な団交事項でもある。
法人:何も労働条件の協議に応じないと言っているわけではない。それはそれとして話し合いましょうと言っている。
組合:協議に応じないと言えない立場だからそう言っているに過ぎない。無視するつもりだ。
法人は、その数日後、就業規則の変更を労基署に届け出する際に付帯して提出する「意見書」の用紙を、太陽が丘キャンパスの職域代表へ手渡そうとしました。たとえ法律上独断で実施できるとはいえ、今回もまた我々に相談や了承なく改定したことになります。こんな事をしていたら、ますます法人不信になります。
2.事務局の人事異動
これについては、別の機会に取り上げます。ご容赦願います。
3.その他
法人(松村理事):先日の「フォワード」に関する私への質問書で、会社登記について、刑法157条(原本等不実記載罪)に触れる犯罪であると決めつけている。犯罪者呼ばわりされる覚えはない。
組合:我々は,「フォワード」に関して質問している。犯罪かどうかは、回答の中で、説明されればよろしいのではないですか。あなたは、回答されたのですか。
法人(松村理事):団交事項でないから、回答しない。
組合:大学の経費を使って行われたことではありませんか。しかも職員福利厚生施設でしょ。「虚偽報告」をはっきり説明し、犯罪に当たらないことを証明されれば、謝罪します。
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臨時組合大会のお知らせ
団交経過を含めて最近の諸情勢について報告し、今後の組合の活動方針をご相談いたしたく、下記により、臨時組合大会を行います。ぜひ、ご出席ください。
日 時:平成9年9月18日(木)午後6時〜7時30分
場 所:薬学部202PN (第2薬学棟2F)
議 題:1 報告事項:団交の経過報告、など
2 協議事項:今後の活動方針、など
当日、出席できない方は、委任状を提出してください。詳細は、案内(別紙)にて。
結成2周年、設立のあの時を今一度省み、皆様のご支援をお願いいたします。
黒塗りの高級車を何台も玄関前にこれ見よがしに並べている。
これが教育的配慮というものでしょうか。「平成遣中使」金沢市の子供達に中国を見学させてあげる企画、決して悪いものではない。市民から歓迎されてもいいはず、しかし市民は言う、「どうせ学生の授業料でやっているのだろう」と。
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