＜要旨＞

２．薬学部の松井，藪教授に本学名誉教授の称号が与えられなかった理由について法人　　　は、明確な説明をしなかったため、紛糾した。組合側は提訴も辞さない方針。

　の実験助手については対象外とした。これまでの団交で、組合はこの取り扱いを不当で

　あるとして、時間外手当を支払うよう強く要求していた。

法人：実験助手は、区分上は一般職員であるが、業務形態は教員であり、教室主任の指揮

　　　下にあった。しかし、実習などで時間外勤務を強いられたこともあり、今回支払う

　　　ことにした。今月中に実施したい。ただし、計算通りの満額ではない。

組合：支払期日をはっきりさせること。支払額は満額でなければおかしい。一般職員と規

　　　定したのは法人であり、朝礼はもとより、実習中でも終礼に出席を義務づけていた。

法人：実験助手に、事務職員並に時間外手当を出すと、若い助手の給与を上回ることも予

　　　測される。今後を含めて考慮した。

組合：先ず過去を精算すべきだ。今後の身分のあり方、処遇については協議したい。

法人：大体、主任は助手が採れなくて、仕方なく実験助手を採用している。

組合：偏見も甚だしい。実験助手は、正規の４年制大学を卒業した者である。何も大学院

　　　（助手の資格）を出なくても、立派に教育・研究をこなしている。有能である。

［経緯］松井、薮両薬学部教授への名誉教授の称号授与を理事会は拒否した。前回、その

　理由を糺したが説明しなかった。両氏は、本学の名誉教授の規定（年数、登載教員など）

　に適合している上、松井氏は図書館長を、薮氏は学生部長を歴任している。拒否理由は、

　両氏が組合員であったこと以外に考えられない。これは、不当な差別に当たる。

法人：理由を説明する必要はない。組合との団交は労働者と労働上の事項を協議する場だ。

組合：我々教員は、労使関係では労働者だ。

法人：法制度の規定上は労働者であることを認める。しかし、団交事項には相応しくない。

組合：我々を含めて教員全体の身分、処遇に関することだ。

法人：あなた方は当事者じゃない。

組合：当事者？だったら団交当事者の北元理事長を呼べ。

　　　これは、組合員に対する不利益扱いである。説明しなければ、提訴するより他ない。

法人：理事会は、両氏の在職中の諸活動を見て、名誉教授の称号に値しないと判断した。

組合：両氏の永きにわたる教育・研究活動、役職歴任などの貢献から判断すれば、この決　　　定はおかしい。理事らが両氏を正当に評価できるのか。納得できる説明を求めたい。

［経緯］昨年は、法人が財務諸表を開示せず、改定交渉が進展しなく妥結が大幅に遅れた。

　　　は本年度の給与をどう考えているのか。

　　　の人件費高騰に対処するためで、ベースアップのためではない。現在の給与は近隣

　　　大学と比べても遜色はない。

組合：財務諸表を開示しない限り、我々はこの要求を主張する。なぜ開示しないのか。

法人：開示しなくても，給与交渉はできる。

組合：開示できない理由が他にあると考えざるを得ない。江藤氏問題の処理に、大学は相

　　　当額を支払ったとうわさが出ているが、本当か。

法人：金銭的なものは、大学から一切出していない。

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