北陸大学教職員組合ニュース第48号(1997.1.31発行)

 

公選制有志の会

 

学長・学部長の選出規程(案) 承認される

 

  承認手続きに教員の約80%が投票、承認は全教員の約60%

 

 公選制有志の会は、1月13日から実施していた「学長・学部長選出規程(案)の承認手続き投票」の結果を、1月24日の組合報告会の場を借りて発表しました。

それによると、1月23日に投票が完了したとして立会人出席のもとに開票し、以下のような結果になったことが判明しました。

 この投票には組合員(教員)のほとんどが参加しており、いずれの規程案も全教員の過半数をもって承認されたことで、学園の民主化、大学自治の回復に大きく寄与するものと思います。有志の会世話人は、次なる行動へ大きく弾みがついたとして、皆様並びに全教員の一層のご理解と今後の協力を求めたいとしています。 

 

学長候補者選考規程(案)

 

教員数

投票数

承認する

一部変更承認

不承認

白票

薬学部
外語学部
法学部

99
47
32

81
42
18

53
36
17

22
1
1

1
1
0

5
4
0

合計

178

141

106

24

2

9

   投票率:79.2% 承認:全教員の59.6%

 

学部長選出規程(案)

 

教員数

投票数

承認する

一部変更承認

不承認

白票

薬学部
外語学部
法学部

99
47
32

81
42
18

50
37
18

25
0
0

1
1
0

5
4
0

合計

178

141

105

25

2

9

   投票率:79.2% 承認:全教員の59%

(有志の会発表の資料にて確認ください)

 

 

 

 

盗聴、尾行監視、怪文書に

        厳正な調査は必要

           法人 再び With Plus(1月25日)を発行する!

 平穏無事を祈っているはずの法人が、入試直前に再びWith Plusを発行した。不完全な調査をよりどころに、なりふり構わず自己PRをする法人に不信が高まるばかりである。

 

ずさんな調査で、身の潔白が証明できるか 

 With Plus (1/25) で法人は盗聴器設置の事実がないことを宣言した。法人は組合に対し、これまで盗聴器実物の確認も発見経緯の説明も全く要求してこないのは大きな謎であるが、地労委提訴まで悪化した労使関係で、疑われて当然の法人が何の資料もなく、身内の簡単な調査だけで公報誌With Plusを利用して大々的に否定宣言をすることも不自然である。それにしてもWith Plus を見ると、なぜ法人は盗聴器の「設置」に限定して否定しているのだろうか。盗聴に「関与・関知の否定」でなければ、やはり法人は疑われても仕方がないのではないか。

 我々組合員は、我々が指摘した事で、法人が 「知らない」「否定する」「事実無根」としてきたことが、その後 「虚偽」 であったということをいくつも経験している。前理事長への退職金3億円の事実は、法人はこの半年間 「事実無根」 と言い続けてきたが、先日の第22回団交の席上で正式に認めた。(組合ニュース第44号)

こんな体質で法人がどんなに否定宣言しても、誰も信用しない。

 

厳正な調査は当然である

このようなずさんな調査では真実は明かされない。With Plus(1/25)で法人が提案している厳正な調査は、我々も同感であるが、疑われる立場の法人が調査委員会を設置しても意味がない。「盗聴」「尾行監視」「中傷文書」 など組合(員)が被害者となった違法行為であるから、公正な第三者機関に調査を任せるのがよい。この種の問題に詳しい専門家、例えば弁護士や警察関係者にも入っていただき、徹底的な調査は是非必要である。我々はそこで、組合に寄せられた多くの証言と驚くべき事実を明らかにする用意がある。