北陸大学教職員組合ニュース号外(1997.1.16発行)

尾行・監視と悪質な怪文書に続いて                号外!

  学内で盗聴器発見

    許せない犯罪的行為 これが北陸大学の体質か

 組合の設立以来、執行委員会を行う場所として、大学事務局にその都度届け出て使用してきた薬学部第一薬学棟3F320P大学院セミナー室に、巧妙に仕組んだ盗聴器が設置されているのが判明した。組合設立間もない頃から、団交打合わせ等の執行委員会事項が盗聴されているのではないかと多数の委員から指摘があり、調査していたところ、今回ある情報により、学務課が管理する機器内から盗聴器を発見した。そこで、1月10日に組合は顧問弁護士立ち会いで現場検証を行い、盗聴装置を確認して、これを証拠として保管している.これは組合に対する卑劣きわまる犯罪的行為である。我々組合は、強い怒りをもって抗議する。

 最近、組合員に対する数々の悪質な個人中傷的怪文書が学内外に公然と配布された。中に報道関係にのみ送られた虚偽の中傷文があり、これが大学人のやることかと報道関係者に呆れられている。いずれの怪文書にも、その内容や配布のされ方から教員の幹部や管理局職員がかかわっているものと見ている。さらに、執行委員長が昨年末数日にわたって、白い乗用車2台、プロ3人がかりで監視され、執拗に尾行された。この行為は教職員多数が確認したが、学園内で多くの学生にも目撃されている。盗聴を含め、これら一連の反社会的行為が法人ぐるみで行われていたとしたら、現法人の理事長をはじめ、理事・職員に大学を管理運営する資格はない。北陸大学の信用と学園イメージを失墜させた責任は重大である。

さらに、社会の指標となるべき大学の教育現場にあるまじきこのような現状は、まさしく教育環境の破壊である。無法がまかり通り、不信が満ちた状態では正常な教育は不可能である。盗聴器は1つだけだろうか。講義室や教員研究室あるいは電話に仕掛けられ、監視されていないという保証はない.教員に対する尾行は以前から噂があったし、組合結成時の管理局あげての大がかりな監視・尾行は記憶に新しい。このような学園の荒廃を故意に見過ごし、法人の代弁者に終始し、大学の自治を放棄し、教育の主体性を失わせしめた久野学長ならびに教学の現体制に猛省を促したい。重大な責任問題である。

 これら一連の怪文書、尾行・監視、盗聴行為は、明らかな不当労働行為である.我々組合は、北陸大学が正常化され、人権が守られ、民主主義が復活するまで一歩も退かない。権力に屈することなく、徹底的に闘う決意である。

なお、これら一連のことの経緯・詳細については、追って組合ニュースでお知らせします。