北陸大学教職員組合ニュース第38号(1996.11.27発行)

 

 第17回団交

 

法人側 情報公開あくまで拒否する

 

     = 次期学長の白紙撤回はないと言明 =

  

 第17回団交(11月26日)は次の項目で行われました。

1.給与改定         2.賞与等の人事考課の不実施 

3.吉田氏への差別待遇撤回  4.学園の民主化

 

 1.法人側は「タイムリミットにきているので、組合要求の財務諸表の開示を給与交渉から切り離して、別々に話し合う」ことを提案した。これに対し組合側は「基準となる資料なしで数値のみを認めろと言うのは交渉ではない。前提のない議論はできない」と反対した。また「経理公開を給与交渉から切り離した場合、その話し合いは前向きに行うのか」との組合側質問に「何も100年間方針を変えないわけではないが、現時点では絶対に経理は公開しない。法人の方針である」と答えた。これでは、切り離しはまやかしで、結局は我々の要求を切り捨てることにほかならなく、法人は何をもって「話し合い」といっているのか、矛盾であった。妥協点はなく、法人側がこの交渉を打ち切った。

 2.法人側は人事考課について「1年前から考課項目や実施方法について双方で話し合っているが、未だ結論が出ていない。賞与時期になったので、法人側の方針で、なるべく公正な判断で人事考課を行うことを認めてほしい」と提案した。これまた矛盾する提案であり、組合側は「人事考課に一定のメリットは認めるが、未合意ならば実施しないのが常識である。実施に反対する」とした。

 3.法人側は「吉田氏に対する差別待遇はないと認識している」とした。

 4.学長・学部長の公選制の件では、法人は「次期学長の理事会決定は適法であるが、公選制の話し合いは当方から提案したい」とした。組合は「話し合いの結果次第によっては白紙撤回もありうるのか」と質問した。法人は「それは絶対にない。みなさんが白紙撤回といっている理由がはっきりしないから(話し合いたい)」と述べた。結局、法人側の「話し合い」とは、“聞き置く”式の方策でしかなく、教員の意志を尊重する気が全くないことが判明した。組合は「本質を隠した話し合いは欺瞞である。本気なら、どうして3月から話し合いに入らなかったのか。次期学長は12月に決定しても良かったのではないか」と問うたが、押し黙って返答はなかった。また、人事の遅滞について説明を求めたが、中川人事委員会委員長は遅滞理由を説明できなかった。

 今回も何の進展もありませんでした。法人側の団交に対する誠意、当事者能力が疑われるものであり、次回からは理事長の出席を強く要求して終了しました。

 

 

     カード通しは「出勤簿である」と言明!

 法人は、朝夕のカード通しは、教職員の勤務状況を知る“出勤簿”として利用

していることをはっきり認めた。そのシステムは「富士通タイムレコ−ド・カ−ドシステム」であり、出退勤の時刻を記録するものであることが判明した。また、これまでの人事考課に出勤状況として利用したことも否定しなかった。

 

 

教職員組合 総会 開催予告

 

 平成8年度北陸大学教職員組合総会を下記の日時に行います。皆様のご出席を

お願いいたします。当日出席できない方は、必ず委任状を提出してください。

 

日時 平成8年12月4日(水)18:00〜20:00

場所 薬学部第2薬学棟2F202PN教室

 

(1) 別紙にて詳細なプログラムを配付いたします。しばらくお待ちください。

(2) 至急「委任状」用紙が必要な方は、執行委員まで申し出てください。

 

 

             大変おくれまして

               ひらにご容赦を!