北陸大学教職員組合ニュース第17号(1996.6.17発行)
質問書に対して学長は文書回答を拒否
前号の組合ニュースでお知らせしましたように、組合は、久野学長に対して、以下の質問をし、6月12日までに文書で明確な回答をするよう求めました。
(1)本年度教育職員の昇任人事について
1.本年度の昇任人事が遅れている理由
2.学長のこれに対する現在までの対応と経過
3.昇任人事の進め方と決定方法に対する学長の見解
(2)教育職員の人事考課について
1.団体交渉の確認書により確認された「公正な考課の設定の為に組合と協議することなく査定を実施することに対する、学長の見解
2.人事考課の実施方法の詳細
以上の質問に対して、学長は6月12日の昼休み時に、電話で教職員組合の島崎副委員長に、「口頭で説明をするから、学長室に来てほしい」と連絡をしてきました。しかし、組合の要求は、学長が文書で明確な説明をするということでしたので、島崎副委員長は、土屋委員長等組合執行部と協議の上、再度、学長に対して文書での回答を求めました。すると、学長は、「考えさせてくれ」と答えました。その後5時頃に島崎副委員長が電話をすると、学長は「『慣習』により、文書による返事はできない。法人側も認めてくれない」と言う主張をし、文書による回答をかたくなに拒否しました。
今回、私たちが学長に回答を求めた質問は、すべて、私たちの教育研究者としての仕事に直接に深く関わりがある重要事項です。人事に関しても、査定に関しても、教学の最高責任者である学長が、法人の許可をもらわなければ、文書で答えられないというのは、いったい何を意味するのでしょうか。表には出せないような、公にはできないような裏の事情があるのでしょうか。学長の権威と見識は、いったいどうなったのでしょうか。
教育研究の根幹に関わる重要事項に対して、大学の学長が、自らの判断で、自分の見識を、教員に文書で公開することができない−−私たちは、そういう学長のあり方を認めるわけにはいきません。学長は、言うまでもなく、教員の長として、その職務にふさわしいだけの自覚と責任をもって職務の遂行に当たらねぱなりません。
私たちは、学長が学長にふさわしいだけの権威と見識をもって、上記の質問に文書で答えることを強く求めるものです。
某雑誌記事の真相を問う! 団交要求
金沢で発行されている雑誌「時局と真相」の最新号に北陸大学に関する特別記事が掲載されました。その中には、暴力事件も含めて、組合員の職場環境や大学全体の運営にも関わる重要事項が含まれていますので、組合は、団体交渉の即時開催と北元理事長の出席を要求しました(6月17日)。団交申入書の文面(本文)は以下のとおりです。
第11回団体交渉申入書
J要求事項
1.6月20日発行の「時局と真相」第16号に「『北陸大学』にはびこる不正、不倫の数々」と題する記事が掲載されております。我々はその内容の真偽について教育環境、労働環境上の問題として重大な関心をもっております。これについて理事長ご自身の説明を伺いたく、下記のとおり団体交渉を申し入れます。
2. その他
K日時
1996年6月21日(金)午後6時00より
乞う御出席
組合結成1周年記念祝賀パーティー
北陸大学に教職員組合が結成されて7月5日で満一年を迎えます。そこで盛大な記念祝賀会を開催するはこぴとなり、現在ご案内を配付中です。是非ご出席下さるようお願いいたします。組合未加入の方も大歓迎です。
参加費は安く、料理は豪華、甘党の方にも損はさせません!
日時7月5日午後7時〜9時
場所KKR加賀(大手町2-32)TEL64-3261
参加費2,000円
参加申し込みを浅野、岡野または田村までお願いします。
これまでの活動を振り返り、また、新たな前進をするために、
組合員の結集を!