北陸大学教職員組合ニュース第15号


第10回団体交渉(5月21目)実施される


今回の団交では、組合は事前に以下の要求項目を提示してありました。
@就業規則及び給与規程の改訂についての協議
A「職員の雇用契約に関する取扱内規」についての協議
B定期昇給、今年度賞与、給与改善についての協議
Cその他

この結果は以下の通りです。

1.就業規則及び給与規程の改訂について

組合、法人の双方から少人数の委員を出して準備会を設け、作業を進めていくことで、合意しました。

2.「職員の雇用契約に関する取扱内規」について
期限付き雇用にする場合の基準を明示するよう、要求しました。

3.定期昇給、今年度賞与、給与改善について

組合、法人の双方から少人数の委員を出して事前折衝を開始することで、合意しました。6月中旬までに結論を出すことが目標です。先だってのアンケート結果に基づいて、他大学平均並みを基本とすること、及び4月に遡って支給することを申し入れました。

4.管理局一般職員の労働条件について
@組合宛に「超過勤務手当が正しく支給されていない」との匿名の投書がありましたので、三六協定に違反していないか、また、超過勤務手当が正しく支給されているかを調査するよう要求したところ「調査する」、との回答を得ました。
A土曜日を休日とすることを要求しました。
B日直の回数が多すぎるので、実態を調査し、回数を減らすよう要求しました。
C出向の取扱について、本人の承諾を得ること、本人の不利益にならないことを基本として、今後協識を続けていくことを要求しました。

5.組合掲示板の設置について
従来からの懸案事項である組合掲示板の設置について、再度強く要望しました。しかし、最近になく穏やかに進行していた今回の団交は、ここに至ってまた以前と同様険悪な雰囲気になりました。というのは、団交の法人側の最高責任者である筈の中川専務理事が、「ここでは返答できない」旨答えたからです。たかが掲示板の設置ひとつ自分の責任で答えられない者が団交の場の最高責任者として出席している事実、これは団交拒否の不当労働行為です。この点を追及したところ、今度は「設置は認められない」旨の答えが返ってきました。まったく不思議な法人です。我々は、法人が何故ここまで掲示板の設置にこだわるのか理解に苦しみます。大学には、一般の会社とは違って実に沢山の掲示板があります。設置する場所は山ほどあります。一般の会社でさえ認めている掲示板の設置を、敢えて認めようとしない。そこに我々は、法人の暗い意図を感じずにはいられません。ここに至って、オリンガー講師解雇事件で垣間見せた法人の体質、つまり組合を弱体化し・職員を管理・支配し、労働強化しようという本質を露呈した気がします。この体質がある限り、円滑な労使関係は望むべくもなく、我々の生活も常になにがしかの危険に曝されています。より一層の組合員の団結が必要なことを痛感させる団交でした。



平成8年度経済的待遇改善要求に関するアンケート調査結果(平成8年5月上旬実施)について

調査結果から、現経済的待遇に対する本学教職員の意識は、
1.基本給:他大学平均にいくらか近づいたが、依然格差は大きい。
2.賞与:支給月数そのものは他大学平均に近づいたが、本俸に差がある分、依然格差がある。
3.各種手当:他大学とまだ格差bS.過去の低給与に対する補填がなされていないことが非常に大きな不満である。
のように集約されることが示されました。

(アンケート結果の詳細についてはもよりの執行委員にお間い合わせください)


5月21日の団交において、平成8年度の本俸、賞与などの経済的待遇に関し組合側と法人側とで事前交渉する小委員会の結成が決定され、6月中旬を目途に合意すべく努力することとなりましたが、他大学平均並(基本給で平均約19%のUP)を目標に、できるだけそれに近づけるよう頑張りたいと思います。

[組合側委員:櫻田、澤西、田端、木津、寺西]


納得できる結果を得るための原動力は組合員皆様の強い関心と応援です


1995年度 基本給・賞与等の実態

基礎データ:首都圏・東海・京都・大阪角逐私大教調査(100大学)・・・略
基本給の本学と他大学平均の比較・・・略