北陸大学教職員組合ニュース速報第3号(1996.4.26発行)
オリンガー講師勝利!
−−大学側解雇撤回−−
4月2日、4月19日と和解のための審尋が行われ、いずれにおいても裁判所は、今回の解雇は不当であるとのオリンガー講師の主張を支持し、大学に対して、解雇を撤回し、授業を持たせる方向で検討するように強く勧告をしました。大学側は、当初、解雇は撤回するが授業は持たせないという、まったく誠意のない非常識な主張をしましたが、結局4月22日に一部和解が成立しました。和解の主な条項は以下の通りです。
(1)オリンガー講師は授業を担当し、担当する授業科目は「外国語学部の所定の手続(教務委員会及ぴ学部教授会の審議)により学部長が決定する」。
(2)平成7年12月27日付通知書による解約通知を撤回する。
(3)平成8年10月1日以後のオリンガー講師の処遇については、引き続き裁判上の和解手続きを行う。
オリンガー講師の契約は9月30日までなので、(3)の条項が残ることとなりましたが、大学側は、新しい規定によって、勤務が3年以上を経た外国人教員の全員(5人)を4月1日付で終身雇用としましたので、それが適用されれば、勤務期間が9月30日で丸4年間となるオリンガー講師も当然終身雇用に移行することになります。そして、解雇が撤回されたのですから、それが適用されない理由はありません。組合は、大学側が誰もが納得のいく、道理にかなった対応をするのを見届けるまで、オリンガー講師の全面支援を続けていく予定です。組合員の皆さんのいっそうのご協力とご支援をお願いいたします。