北陸大学教職員組合ニュース第8号(1995.12.21発行)

賞与の考課実態調査

前回の給与改定のアンケート調査では,昇給額ゼロという極端な例や.甚だしい低賃金が改善されなかったなどの実態が明らかになり.給与体系の抜本的な見直しが必要であることが痛感される結果となりました.今回,別項で解説しているとおり,法人は私たち組合の意向を無視し,賞与の考課を強行しました.法人は実質的な考課よりも考課を行ったという名目を取ったと見ることができますが,給与改定と同様な事例がないとも限りません.法人がどんな考課を行ったのか,実態を把握する必要があります.多忙なところ甚だ恐縮ですが,賞与の「月数」について調査をしたいと思いますのでご協力下さい.

 以下の計算を行い,文末の回答用紙にて,差し支えのない範囲でお答え下さい.もし,考課の根拠となる事由がある場合には,その旨をお書き下さると考課項目の検証が可能となります.また,組合事項として取りあげる必要がある場合にはその希望を明記して,連絡ができるようにお名前もお書き下さい.回収方法については回答用紙をご覧下さい.出来るだけ迅速に回答願います.(前回のアンケート調査の際には方法などに配慮に欠ける部分があったことをお詫びいたします.)

 ◆計算方法:基本給に扶養家族手当.管理職手当を加えた金額で,賞与の支給額(税引き前)を割ります.すなわち

  「月数」=賞与支給額 ÷ ( 基本給+扶養家族手当+管理職手当 ).

 

(参考資料)

扶養家族手当
 1.配偶者     16,000円
 2.子・孫(1人)  5,500円
 3.配偶者がいない場合,扶養親族の内1人 11,000円

管理職手当
 1.部長   60,000円
 2.次長   50,000円
 3.課長   40,000円
 4.課長補佐 20,000円
 5.主任   15,000円 

 


 他大学の一昨年(1993)年度賞与の調査結果を掲載しておきます.首都圏,東海,京都,大阪の各地区の私教連が纏めたデータを,当組合員のご協力で分析・グラフ化したものです.

 多くの大学の賞与には一律支給分があります.図1は一律支給額と月数の分布を表したものです.□印,○印はそれぞれ,北陸大学の昨(1994)年度と今(1995)年度の推定実績(数人からの聞き取り)です.全国レベルでかけ離れたビリから,ようやく最後尾に辿り着いたというところでしょうか.

 しかし,これは「月数」で見ればのことで.金額ベースで見れば事情は異なります.本学の基本給は改訂されたとはいえ,既にご案内のように依燃として他大学の平均に届きません.また,多くの大学では勤続手当などの諸手当が賞与の算定基礎となっています(図2).したがって,金額ベースで見ますと相当大きな格差が残されていることになります.次に掲げたボーナス年額分布調査の中のご自分の年齢に近いグラフをご覧下さい(このデータも93年度のものです).

 私教連の資料には年齢ごとのデータがありません.ボーナス年額分布調査の平均額を基に,回帰分析によって各年齢の金額を推定しますと最後のグラフのようになります.

 

(グラフは掲載準備中です.)