北陸大学教職員組合ニュース 速報第1号(1995.12.7)
第7回団交(12月6日)の結果
組合側の要求・質問
1.今期賞与に関しては査定を見送り、一律4ケ月を支給とすること。
→〔回答〕何としてでも、できるところから査定を実施したい。
2.前回の団交(11月22日)で要求した未払いの休日出勤手当て、入学者選考手当てに対して回答すること。
3.給与規程・就業規則については、平成2年の規定・規則を基礎として全面改訂を行うこと。
4.女性の結婚・出産に際してこれまで行われていた差別的扱いについて事実を認め、謝罪すること。
5.学内運営の民主化・正常化に関しては、以下の項目について回答を求める。
(1)学長・学部長の選任を公選制とすること。
(2)教授会の権限を回復すること。
(3)「研究・教育向上委員会」を解散すること。
(4)「フォワード」「108回理事会議事の貸付金」について明確に説明すること。
→2〜5全てについて、回答せず、もしくは回答する必要がない、と答えた。
6.外国人教員の短期雇用契約に関する基準を明示すること。
→基準は年内に示したい。
以上のことから、今回は団交拒否に等しい内容でありました。
(組合員の名前を聞いたり、組合員かどうかを問いただしたりすることは不当労働行為にあたります。そのようなことがあった時は直ちに執行委員会へ届けて下さい。厳重に注意します。)
解説
1.理事会側は賞与支給日を目前にして「職員の人事考課実施要綱」及び「人事考課項目」を提出してきた。これらの考課項目が妥当なものかどうかの検討もなく、考課の具体的基準・方法なども示されていない。とても今回の支給に間に合わないので、公正な考課確立のため二・三ケ月の協議を行い、次回のボーナスの際の実施を目指そうと提案した。これは組合としての最大限の譲歩であったが、西谷常務理事の答えは「今回できるものだけでも査定を行いたい」の一点ばりであった。そこで実施できるものとは何かと問うと具体的に出て来たのは「欠勤」についての一例のみであった。提出された他の項目に何の具体的説明もせず、実施できるものの中身も明らかにせず、到底納得のいくものではなかった。
2.に対しては規程上問題となることがあったが、本年実施の入試より改善した。要求に対しては「努力賞」を払ったので、この要求は拒否するとの回答であった。今まで理事会側が言ってきた「努力賞」は「入試手当て」ではないという主張を180°転換して場当り的説明を行っている。
3.に対しては現行給与規程・就業規則の改善すべきところは改訂に応じるとの回答であった。平成4年以来の一方的改悪の不法性についての反省はみられない。
4.については弁護士同士が話し合い中で答えられないとのこと。組合側は補償の中身については問題としないが近年行なわれてきた女性の結婚による退職勧奨など不当な行為があったことは事実だから謝罪せよと求めたが、上記の答えのみで理事たちは口を閉ざして一言も発しなかった。
5.学内運営の民主化・適正化については理事会運営の問題で組合との団交で取り上げるべき問題ではないとのことで一括回答拒否であった。大学の施設にふさわしくないサウナ等をもった体育施設を作った責任は理事各人にある。その運営に関わる「フォワード」なる会社について一言も説明せぬのは理事の職責を果せないのではないかとの問いにも一言もなかった。