北陸大学教職員組合ニュース250(2007.6.22発行)

緊 急 抗 議 声 明



誠実交渉を経ない 団交前の賞与支給に断固抗議する


県労委認定の「不当労働行為」をまた犯す法人


2ヶ月以上の団交引き延ばし

 6月15日、「第1回団体交渉が6月22日(金)18:00から」と決まりました。ところが、法人は、この団体交渉の前に夏期賞与を支給する「お知らせ」 を21日に配布しました。きわめて悪質な組合敵視です。

 組合は、既に2007年4月10日に第1回の団体交渉を申し入れてありました。

団交申し入れ日から2ヶ月以上も引き延ばしたあげく、団交の前に、交渉テーマである賞与を、交渉なしに突如支給するというのです。しかも減額です。


石川県労働委員会認定:「法人の組合嫌悪と差別・排除の意思」

 これらは、石川県労働委員会が認定した「法人の組合嫌悪に基づく組合員差別・排除の不当労働行為意思」(石川県労働委員会『命令書』29頁)の一端です。法人は、石川県労働委員会により、「不当労働行為」を認定され、「今後このような行為を行わないようにします。」との文書を大学の三箇所にはりだすよう命じられました(『組合ニュース』号外、2007..24)。 『命令書』は、薬学部教員3人への不当労働行為を、それぞれ個別に、詳細にわたり言及しています。

 佐倉教授の場合

 「佐倉の組合活動を嫌悪し、6年制薬学部設置に乗じて佐倉を差別しようとの意欲を持ってなされたものであるといわざるをえず、また、このことは同時に、他の組合員に対する見せしめ的な行為として、組合に対する団結権を侵害するものと認めるのが妥当である」(『命令書』29〜30頁)

 田端、荒川両講師の場合

 両教員についても、同一の文面で不当労働行為を全面的に認定しています。「法人が恣意的裁量を許す6年制薬学部教員配置基準を設けて、教員に秘諾したまま、恣意的と評価せざるを得ない運用により6年制薬学部担当教員の適否を判断したことについて、法人の組合嫌悪に基づく組合員差別・排除の不当労働行為意思が推認される」(同、34、36頁)

 私たちは、くり返される不当労働行為に断固抗議をします。

北陸大学教職員組合は本日、次のような抗議書を北元理事長宛に提出しました。