北陸大学教職員組合ニュース226号(2005.05.11発行)
2005年度要求書を北元理事長に提出
2005年度の北陸大学教職員組合の要求書を4月26日に北元理事長に対して提出しました。以下がその内容です。組合は5月20日までに文書で回答をするよう求めています。
2005年度教職員組合要求事項
1 給与・賞与・手当などについて
全国の私立大学の人件費が総帰属収入に占める比率は平成14年度で平均約52%である。しかし、北陸大学の理事会は、平成13年度以来、それを大きく下回る45%という数字を、組合に対して何ら合理的根拠を示すことなく設定し、一方的に人件費を抑制してきた。しかも実態はそれすら下回る41%前後であり極めて不当である。以下の要求に応じることを求める。
(1) 給与改定
平均3%の引き上げをすることを要求する。
年齢給は現行の給与規程どおりとし、職能給と合わせて引き上げ額が平均で3%になるよう給与改定を行うことを要求する。
(2) 賞与
@一律年間6か月分の支給を要求する。夏季賞与は6月に一律2.5か月分、冬季賞与は12月に一律3.5か月分を支給することを要求する。
A 学部、センター、別科間の格差を撤廃すること。
B 賞与支給式を行わないこと。
C 賞与は現金手渡しではなく、給与同様銀行振込とすること。
D 業績評価の結果は河島学長自身も評価書の不備を認めており賞与には反映させないこと。
(3) 入試手当
入試手当は、賞与とは別途に支給することを要求する。入試手当は手当の一種であり、賞与ではない。
住居手当、扶養家族手当などの諸手当
従来の諸手当の廃止、削減には反対する。
2 経理公開について
現在の経理公開は、With誌上に、三表が大項目のみ公開されるだけで、極めて不十分なものである。組合は、経理公開を義務付ける私立学校法第47条に基づき、以下のことを要求する。
(1) 平成16年7月23日に出された文部科学省高等教育局私学部長による通達(16文科第304号)を遵守し、そこに示された様式に則り、平成16年度の財産目録、貸借対照表、収支計算書、事業報告書、監事による監査報告書を平成17年6月1日までに提示すること。
(2) 評議員会に出された平成17年度の予算書を提示すること。
(3) 平成6年度から平成15年度までの財務三表(資金収支計算書、消費収支計算書、貸借対照表)と関連する内訳表、財産目録を提示すること。
3 団交について
(1)日程
組合が団交を申し込んだ場合、開催要求日に限りなく近い日程で団交を開くことを要求する。正当な理由のない遅延は不当労働行為である。また、団交開催日を組合に余裕をもって通知することを求める。
(2) 資料の提示
これまで、組合が理事会に財務資料など、交渉を進める上で必要不可欠な種々の資料の提示を要求しても、理事会はこれを拒否あるいは無視してきた。要求された資料に対しては、誠実に準備をし、組合に示すことを要求する。
(3) 北元理事長の団交出席
これまで、組合は何度も北元理事長の出席を求めたが、組合結成以来100回以上の団交が開かれたにもかかわらず、理事長は一度も団交に出ていない。北元理事長は、学校法人北陸大学の代表権者として、団交に出席することを要求する。
(4) 文書回答要求
組合は、これまで何度も重要な問題については、重要な問題であるからこそ法人理事会に文書で回答することを要求してきた。しかし、理事会は正当な理由を一切示さず文書回答をすべて拒否あるいは無視してきた。これまで文書回答を要求した事柄に対して速やかに回答するとともに、今後の文書回答要求にも誠実に応じることを求める。
4 大学運営における組合員の排除について
(1) 担任制については、組合員の排除をやめること。
(2)未来創造学部の授業から組合員の授業担当をはずすことをやめること。
(3)組合員である教員が担当していたドイツ語・スペイン語などの外国語科目を復活させること。
(4)学内の各種委員会等からの組合員排除をやめること。
(5)薬学部の6年制への移行に当たり、人員配置・科目担当においては組合員に対する差別を行わないこと。
5 週休2日制について
法人理事会は、平成10年7月8日に組合と交わした確認書で「平成10年4月1日以降は、土曜、日曜週休二日制とする」としている。組合は法人理事会が今後もこの確認書の内容を遵守することを求める。変更の際には組合と誠実な交渉を行わなければならない。
6 その他
(1) 学内に組合事務所の貸与をすること。
(2) 学内に組合の掲示板を設けること。
(3) より働きやすい職場とするために、職員の福利厚生の充実に努めること。
(4) 太陽が丘キャンパス第1号棟にタイムレコーダーの端末を設置すること。
(5)教員は週1日は担当授業がないように授業編成をすること。
(6)夏季特別休暇・年末年始特別休暇は1週間以上とすること。
以上
投書がありました。共感する方も多いと思われるので掲載いたします。
学内での講演会、研究会等の参加強要をするな
最近、学内で講演会や研究会が行われた時に開催通知が配布されるだけでなく、学長等から直接電話で参加依頼があったりしますが、正直言って迷惑です。
今年の1月でしたか2月でしたか忘れてしまいましたが、某大学の英語の教授とかいう方の講演会がありました。文書で通知されただけでなく、電話でも参加依頼があったので、何とか時間をやりくりして行きました。行ってみて驚きました。食堂のおばさんたちや清掃のおじさんたちまで駆りだされていました。内容はと言えば、私にはまったくどうでもいいことでした。食堂のおじさん、おばさんたちもそうではなかったでしょうか。2時間近く貴重な時間を取られました。
次には東アジアに関する研究会とかでした。これもまた文書で参加依頼があっただけでなく、直接電話がありました。あまり気がすすまなかったのですが、行かないといけないような気がしたので行きました。また、だめでした。専門の方々にはとても興味深い内容だったのでしょうが、私のような門外漢にはまったく興味が持てませんでした。つらい2時間を過して研究室に戻りました。
もううんざりです。私たちは私たちの専門があります。そして専門の研究者として教育・研究に従事しています。専門家は専門のこと以外にも関心を持つ必要があるという親心で大学は私たちに参加をさせようとしているのかもしれませんが、自分が、自分の専門以外に、どのようなことに関心を持つかは、私は自分で決めたいと思います。外から強要されるのはまっぴらです。いらぬお節介はやめてください。
学内での講演会、研究会などの開催は文書・掲示等で通知してくださるだけに止めてください。電話などしないよう心からお願いいたします。
教育・研究の時間をこれ以上奪われないことを願っている者から
付記
上記の講演会については出席しなかった者に対してはビデオの上映会があり、それに出なかった者にはビデオの貸し出しがあり、それに応じなかった者には催促があり、ビデオを見て作文を出すよう要求されたと聞いています。絶対、変です。病気です。