北陸大学教職員組合ニュース209号(2004.4.7発行)

2003年度定期総会開催:新三役・執行委員決定

 平成16325日に2003年度定期総会が開催されました。まず、議長と書記を選任した後、桐山執行員長から退任の挨拶がありました。北陸大学の歴史において現在ほど組合の存在意義が大きい時はないという言葉があり、そして、教員が「蛸壺」から出て横の連携を作りながら、組織を育てていく事の重要性が強調されました。最後に、これまでの組合員の支持に対して感謝のことばがありました。

 次に、これまでの経過について、岡野書記長から報告がありました。2003年度の一番大きな出来事は、外国語学部・法学部の廃止、そして、新学部の設置、それに伴って総合教育センター(新名称は教育能力開発センター)の設置、さらに薬学部定員の大幅増が決まったことでした。しかし、学部の廃止については、学部の教授会で正式な議決はまったくなく、外・法の廃止及び部設置が決定事項として学部に伝えられ、いわば、なし崩し的に事が進められたこと、組合に対しても最後の最後まで情報を出さず、すべて動かしようがなくなった段階で初めて、所属などについて一方的な説明をするための団交が開かれたことなどの説明があり、改めて法人理事会の教学無視、組合軽視の卑劣なやり口が浮き彫りにされました。センター配属教員の3年後の整理解雇予告、学長・学部長選挙規程廃止、人事考課の拡大など、法人理事会に一貫しているのは教職員の徹底支配・管理、そして組合員の排除の構図。また、手当に関しては、法人理事会は、いつからとは明示していないものの、将来、現在の住居手当や扶養家族手当を月ごとの給与からはずし、人事考課の結果を反映させて賞与に入れると考えていることが明らかにされ、これに対しては全力で抵抗していく旨、宣言がありました。また、法人理事会は人件費を総帰属収入の45%以下(全国平均は5052%)と自ら決めながら、それを守っていないことや45%の根拠などを具体的な数字で説明していないことなど、これからも追及していく予定であることが改めて確認されました。また、日本私大教連のバックアップを得ながら、闘争準備を進めていることも明らかにされました。

 その後、荒川会計から、20039月期の決算報告及び三国会計監査からの報告(代読)があり、満場一致で承認されました。また、10月期の予算案では、ストライキ準備金1000万円を組んだことなどの説明があり、こちらも満場一致で承認されました。

 次に、執行委員の改選が行われ、無記名による直接投票の結果、右の方々が新たな三役・執行委員として満場一致の信任を受け、2004年度の組合運営に当たることとなりました。

 以下が新しい執行部の体制です。

 

執行委員長   佐倉 直樹

副執行委員長  栗田 城治  田村 光彰

書記長     岡野 浩史

会計      荒川 靖

会計監査    三国 千秋

執行委員    桐山 典城  鍛冶 利幸  千葉賢三  宮一 諭起範

        アルベルト・カニャス  井上 裕子

 

 なお、桐山教授は大学を退職しますが、今後も執行委員として組合を支えてくれることになりました。また、事務局から執行委員は選出されていませんが、執行委員会には随時、事務局から参加してもらうことになります。

 新体制決定後、佐倉新執行委員長から、組合員の知恵を生かして、粘り強く闘争を進めていきたいとする決意表明がありました。

 最後に、組合員から業績評価や配置転換について幾つかの問題が指摘され、特に業績評価については、学長に個人の評価結果ばかりでなく全体の評価結果の総合的な報告を求めるべきだという意見が強く出され、執行部もすでに学長にその旨要求しているがさらに強く要求していくことが確認されました。

 定期総会は、団結の誓いを新たにして閉会となりました。

 

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以下は、新執行委員長からの新たなメッセージです。

 

         いっそうの団結を

                           北陸大学教職員組合

                           2004年度執行委員長

                              佐倉 直樹

 

薬学キャンパス周辺の雑木林の残雪も消え、樹木も雑草も、日毎に緑の広がりをみせる季節となりました。豊かな自然に囲まれたこのキャンパスでも、共存、共生、共栄を原則とするバランスのとれた自然に学び、節度ある環境をつくりたいものです。

「未来創造」学部が新設され、薬学部の大幅な定員増がなされた北陸大学の新入生の授業が始まります。薬学部新入生は、日本一の定員を更に60名強も上まわり、520名余の学生数を誇るときいております。一方、この3月には、教員18名、事務職員2名、計20名が退職されました。定年によるご退職は4名のみです。これらの数値が本学の異常事態を示しています。一年前に、一般教職員の誰がこの現状を想像できたのでしょうか。何時、何が起きるか分からない大学です。安心して教育、研究に専念できる環境とはほど遠く、教員の意思は無視され、管理統制強化,労働強化の波だけは確実に迫っています。

9年前に、大学運営の民主化と待遇改善を求めざるを得ない状況に到って、教職員組合が結成されました。当時と現在では、大学を取り巻く外部環境も学内状況も異なりますが、本学に関わる問題の本質と根源は、少しも変わっていません。学内民主化と職場環境・待遇改善は同一の問題であり、前進か後退か、いずれにせよ同時に一体で進行します。この課題に正面から取り組む組合の役割は、一層大きくなっていると思います。

先日の組合大会で新執行部が承認されました。強力な執行委員会メンバーが支えてくださることを前提として、誠に非力な小生が委員長を務めることになりました。大学を真に支えてきた教職員にとって、この12年が極めて重要な時期であり、組合員のいっそうの強い団結が求められます。皆様に共通する価値観に基づき、私達の要求を結集して具体的な成果を上げるべく、微力を尽くすつもりです。どうぞ組合員の皆様のご指導、ご支援をお願いいたします。

                                            

 

 以下は会計からの連絡です。

 

組合費金額のお知らせ

200210月より組合費は変更になっています。しかしながら、一部,改正前の金額のまま納められている方や,昇給後ランクアップしたにもかかわらず従来の金額で納められている方がいらっしゃいますので改めて下表に示します。過不足が生じていますので,今一度ご確認下さい。

 

基本給

組合費

249,999

1,000

250,000349,999

1,500

350,000499,999

2,000

500,000

3,000