北陸大学教職員組合ニュース188号(2003.2.4発行)

 

 

今後のボーナス交渉へ向けて

組合は、「教員の業績評価の申告書」の提出

を拒否することに、大会で合意するー

 

131日(金曜日)、臨時組合大会が行われました。今回のテーマは、今後のボーナス交渉へ向けての方針についてでした。まず書記長より、昨年122日の臨時組合大会以降の経過報告がありました。その内容は以下のとおりでした。

117日(金曜日)、組合三役はボーナス交渉の行き詰まりを打開すべく、学長に会ったこと、その際学長から、組合が拒否している「教員の教育・研究業績の評価の申告書」の提出がなければ、ボーナスの業績評価分は支給できないとの方針には変わらないが、申告書の提出に関して、「後期分の<業績評価の申告書>を提出すれば、それに従って、今年度一年分のボーナス査定を行い、前期の<0.6月分>と後期の<0.4ヶ月分>を合わせて支給する」という新たな提案があったことが報告されました。

今回の組合大会では、学長のこの提案をめぐって活発に意見が交わされました。学長の提案を受け容れて「業績評価の申告書」を提出すべきか、それとも提出を拒否し続けるべきかが、最大の論点でした。多くの組合員から様々な説得力のある意見が出されました。その結果、今回は、現時点では学長の提案は受け容れられず、「業績申告書の提出を拒否する」ということに、参加者が合意しました。主な理由としては、学長の提案は今もなお、われわれ教員の業績評価とボーナス査定に対する考え方を改めさせ、学長の提案を受け容れるよう、「納得」させるものではないということです。

 

今年度のボーナス交渉においても、組合は、何でも法人側の提案に反対したり拒否してきたわけではありません。組合の姿勢は、一貫して、法人側と組合がお互いに「納得の行く形で」合意点を見いだすことを重視したものでした。

教員の教育・研究業績評価の必要性、およびボーナス査定のための人事考課の必要性については、ここで改めて議論を繰り返す必要はないでしょう。法人側にも組合側にも双方の言い分があります。しかしながら、教員の業績評価の申告書や今回のボーナス査定のやり方は、今年度の途中に突如出てきたものであり、それが法人によって4月に遡って一方的に実施されようとしていることは、疑いのないほど明白な事実です。

今年度に入ってからは、大学の運営や入試業務に関することなど多くのことが、法人や事務局による「一方的なやり方」で実施されることが目立つようになりました。組合が一番危惧していることは、今後ますます、このような「一方的なやり方」が拡大し、教育や研究、大学の運営や入試などの諸業務などに波及していくことです。こうしたやり方は、決して、教員ならびに事務職員が自ら進んで、あるいは法人の方針に積極的に協力するような気持ちを促すものではありません。

大学での教育や研究のみならず、大学の将来を思って、法人や学長のやり方に協力しているわれわれにも、それなりの考えや「気持ち」があります。今大会の組合合意は、もの事の判断にあたっては「スジを通す」ことが重要であると多くの組合員が判断したがゆえに成立したものだと言えるでしょう。

法人とのボーナス交渉は今後も続けられます。われわれは、組合大会での合意として、法人と学長に対して、以下の二点についても、ここに新たな要求として提出したいと思います。

 

@    法人は、今年度の「入試手当て」の金額について公表し、早急に組合との交渉に入ること。(入試手当ての金額は、昨年まで組合との合意に基づき、きちんと決められていたのですが、今年は金額も示されずに業務が先行していることは、一方的なやり方と言えます)。

A    学長は、法学部および外国語学部での学科の改変について、早急に案を教員に示し、各学部での話し合いを行うこと。

 

以上の二点は、本学での今後の教育と研究のあり方、およびそれに派生する教員の地位、身分、待遇に関して、極めて重要な事項であると考えます。

最後に、今後の交渉いかんによっては、今年度内に再び臨時の組合大会を開いて、みなさんの意見を問うこともありえますので、今後とも交渉の経過を見守り、執行委員会にご意見をお寄せいただきたく思います。

組合へのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

 

 以上