北陸大学教職員組合ニュース第176号(2002.4.15発行)
2001年度定期総会開催される:新三役、執行委員決定
3月18日に2001年度の定期総会が多数の組合員の参加のもと開催されました。議長として、薬学部浅野直樹氏、書記として外国語学部中崎温子氏が選出され、議事が進められました。
最初に、岡野書記長から年間活動報告があり、この1年間の法人との交渉経過の報告がありました。給与改定、賞与とも、最終的に法人側の提案どおりとなったが、そこに至るまでに、法人側から、将来に関する推定の数字はたくさん出されたものの、現在の経理状況に関する、交渉の基礎となるような明確な数字が出されず実質的な交渉はほとんど不可能であった旨の説明がありました。賞与については昨年と比較すると、教員の平均で0.7ヶ月、職員は平均約1ヶ月の削減となりましたが、理事長の役員報酬はいまだに文部省のガイドラインを超えていると推測されます。また、賞与の支給式強行は以前の組合との合意事項を一方的に反故にするものであったので、執行委員長、書記長が組合の代表として抗議のために北元理事長に会見を申し入れたのが、数日待たされた上で拒否されたという経緯もあらためて説明があり、北元理事長のあいかわらずの不誠実ぶりが糾弾されました。
次に、田村前執行委員長から、3月14日に法学部で行われた学部長候補者の選挙について説明があり、選挙で過半数を得たものはいなかったこと、翌3月15日に学長名での懇談会があり、新法学部長については学長預かりになった旨、報告がありました。これに対して、規定は、「投票において過半数の票を得た者を学部長候補者とする」ということなのだから、決戦投票をやるべきであったとの意見が出されました。また、民主化との関連で「有志の会」の存続の必要性を強く訴える意見も出されました。
次に会計の大木執行委員から、会計報告がされ、満場一致で認められました。
その後、新三役、執行委員の選出に移り、現執行部から推薦された以下の方々が2002年度の三役、執行委員として満場一致で信任されました。
執行委員長 澤西 啓之(薬学部)
副執行委員長 栗田 城治(薬学部)
岡野 浩史(外国語学部)
書記長 三国 千秋(外国語学部)
会計 小南 浩一(法学部)
執行委員 佐倉 直樹(薬学部)、松原 京子(薬学部)
落合 俊朗(薬学部)、池田ゆかり(薬学部)
岡崎 和子(外国語学部)
田村 光彰(法学部)、茨木 正治(法学部)
柳本祐加子(法学部)
会計監査 桐山 典城(薬学部)
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夏季特別休暇の大学からの提案と交渉の経過について
夏季休暇および年末年始休暇の件について説明しておきます。
総会で新体制が決まる前だったかと思います。法人側より特別休暇について話しをしたいので会いたいとの話があり、島崎執行委員長、吉田副委員長、そして書記長の岡野とで対応しました。相手は干場人事課長だけでした。そこで、夏休みは、希望のときに特別休暇3日間、年末年始は土、日を入れて9日間という提案がありました。法人としては、「このような事態だから長い間大学を休みにするわけにはいかないし、夏休みのあいだにいろいろ行事も考えている。職員には有給の2日間をつけて休みを取ることを奨励する。そうすれば7日間休める。年末年始は金沢大学等を参考にして決めた」という説明でした。
これに対して組合は、今が非常事態であることは認めるが、5日間続けて休むようにさせるのだから、最初から特別休暇を5日にすればいい。わざわざ有給をつけさせることなどしなくてもいい。その方向で検討してくれ」と主張しました。また、年末年始の休暇は全体で9日間あるので、特に異議はとなえませんでした。その日はそれで終わりました。その後体制が変わり、干場氏のほうから三国書記長に連絡があり、話をしたいということでした。そのときは、薬学部は学会出張でみな出払っていましたので、三国新書記長と岡野とが対応しました。法人側は再び干場氏のみで、提案に変更はないということでした。こちらは再考をうながしました。そして、最終的な返事は執行委員長の帰沢を待って打ち合わせの上でするということにしました。
結局、4月2日に澤西執行委員長と三国書記長とが連絡を取り、委員長から太陽が丘で対応するようにということでしたので再び三国書記長、岡野で干場氏に会いました。干場氏の態度から法人側はまったく変更する気がないことはよくわかりましたので、すぐに話し合いを切り上げ、三国書記長が、そちらの主張は組合の人たちには伝えますと言って終わりました。職員に通知が出されたのがその翌日でした。経緯は以上です。(岡野 記)
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執行委員会からの報告
夏季特別休暇の問題について
先週の金曜日、4月12日に最初の執行委員会が開かれました。主な議題はもちろん夏季特別休暇をめぐってです。以下、三点にまとめて、執行委員会での決定(合意事項)について組合員のみなさんにお知らせします。
手続き上の問題:
まず、今回の夏季特別休暇の件では、大学当局の提案に対して、少なくとも執行委員会を開いて話し合うか、組合員のみなさんに計るべきであったと反省しています。交渉の経過については、岡野副委員長の報告の通りですが、春休みであり、また薬学部の学会の時期と重なったために、今回は執行委員長および副執行委員長、書記長で話し合って対応しました。この点では、急ぎすぎて、十分に組合員のみなさんの声を聞かずに回答したことをお詫びいたします。組合ニュースで事情を知らせるとか、執行委員会を開いて協議すべきであったと思います。
大学側の主張と組合の立場:
夏季特別休暇をめぐる大学側と組合側の対立点は、主に、以下の通りです。
大学側の主張:
今年は、入学定員の確保などで重要な年度であるので、夏季特別休暇を二日間減らして、努力していただきたい。
特別休暇が少なくなった二日分については、有給休暇を取ることによって補ってもらいたい。加えて、土日の休みをはさむことで、一週間の休暇が得られる。(有給休暇については、組合との協定で、前年度分から引かれることになっています。仮に、有給休暇が前年度分を加えて40日あるとした場合、今年度5日間を消費したとしても、前年度分の休暇から差し引かれるため、今年度の20日分は手つかずのまま繰り越しとなり、来年度は40日となります。)
組合(執行委員会)の主張:
夏季休暇を短縮することで、成果があがるかどうかは不確かである。
昨年は五月にも特別休暇が2日あり、夏休みには最大で7日間の特別休暇を取ることができた。その意味では、今年は、昨年の9日から3日へと、6日間の減少である。
有給休暇をあまり取らないのは、万一病気になった時などを考えてのことである。有給休暇の取り方については、教職員の自主性が尊重されるべきである。
有給休暇を取ればいいと言われても、実質的に、有給を取りにくい状況になっている。(理由を聞かれるなど)
今後の対応について
今後の対応については、大学側との最初の団体交渉で(5月連休後の予定で、申し入れたいと思います)、この問題を取り上げていくことになりました。もう一つの重要な案件は、ボーナス交渉です。
今年度については、夏季特別休暇の変更は難しいかもしれませんが、3日という日数は少なくとも今年度に限ったこととして交渉し、来年度については交渉の余地はあると思います。そこで組合員全員に、今回の決定についてアンケートを行うことにしました。組合員の大多数が特別休暇3日には反対ということであれば、その意向に基づいて今後交渉していくつもりですので、是非アンケートへの記入をお願いします。また、その他にも組合で取り上げて欲しい要求がありましたら、何なりと用紙にお書きください。アンケート用紙の配布と回収は各学部の執行委員が担当します。勝手ながら、アンケートの締め切りを4月25日(木曜日)としますので、ご協力をお願いします。
組合ニュースにコラム記事を書いてみませんか!!
組合ニュースへのコラム記事を募集します。いろんな人の声や意見を、このニュースに反映したいと思います。随想や日ごろ感ずること、詩・短歌・俳句・翻訳ものなど、何でも結構です。あるいは、あなたの周りに起こった出来事なども結構ですので、記事をお寄せください。原稿は200〜400字を標準とします。原稿の送り先は、各学部の執行委員経由でもよいですし、直接、書記長の三国までメールで送っていただいてもよろしいです。
組合員へのアンケート (4/15 2002)
今後の組合活動の参考にするために、以下の点についてお聞きします。記入後、アンケート用紙は各学部の執行委員にお渡し下さい。(事務局の方は、薬学部キャンパスは薬学部執行委員まで、太陽ガ丘キャンパスは三国まで、または三国のメールボックスへ)。アンケートの締め切りを4月25日(木曜日)とします。締め切りを守るよう、ご協力ください。
夏季特別休暇を3日とする大学側の主張について、あなたの意見は次のどれですか?
□ 夏季特別休暇を3日とする、大学側の主張を受け容れる。(賛成である)
夏季特別休暇3日という主張は受け容れることができない。(反対である)
どちらともいえない。