北陸大学教職員組合ニュース第
170号(2001.6.14発行)
法人理事会は団交に応じよ!: 北元理事長宛に抗議書提出
北陸大学教職員組合は本日
6月14日に北元理事長宛に、団交の拒否について、右のような抗議書を提出しました。組合は、5月9日に、給与交渉のための団体交渉開催を申し込むとともに、予算書など必要書類の提出も要求しました。ところが1ヶ月以上を経過した現在になっても法人理事会は団交に応じる気配がなく、書類も出されていません。法人側のあまりに不誠実な対応に、執行委員会は抗議書の提出を決議し、本日提出いたしました。今回特に問題なのは、予算に関する書類が一切出されていないことです。
5月9日での団交申し込みは給与改定交渉もさることながら、夏季賞与交渉も射程に置いた上でのことでした。しかし、現在の状況ですと、夏季賞与の支給時期が7月のはじめですから、法人理事会と組合との話し合いがほとんどないままで夏季賞与の支給を迎えることになります。現在の厳しい状況の中で、私たちの給与や賞与がどうなるのかということは全組合員の重大な関心事です。ところが法人理事会は資料も出さずに無視を続けたままです。このままですと、法人理事会は組合との話し合いや妥結なしに夏季賞与を一方的に決定し支給を強行することが懸念されます。文部省のガイドラインをはるかに超えた巨額の報酬を北元理事長が取り続け、教職員は大幅に賞与をカットされるというのが昨年の構図でしたが、現在の法人理事会の対応から判断すれば今年もそれが繰り返される可能性が大であると言わざるを得ません。
北陸大学は様々な面で今未曾有の危機的状況を迎えています。大学が一丸となってこの危機を乗り切らねばならないときに、教職員組合を無視し、教員大多数の不信を招くようなことをやる法人理事会というのはいったい何なのでしょうか。
7月6日(金)16:00より「日本刀事件」の第3回公判があります。傍聴できますので時間の取れる方は兼六園下の金沢地方裁判所までおいでください。真実をしっかりと見届けようではありませんか。 |
北陸大学教職組
2001年6月14日
学校法人北陸大学
理事長 北元喜朗殿
北陸大学教職員組合
執行委員長 島崎利夫
抗 議 書
北陸大学教職員組合は、平成
13年5月9日付で、北元理事長に対し、平成13年5月17日に団体交渉を開催することを申し入れました。それに対して数日後その日は無理であるとの連絡がありました。そして、申し入れから1ヶ月以上が経過した6月14日現在、法人理事会からは、団交開催の日時についていまだ連絡をいただいておりません。組合は再三再四、担当者に問い合わせをしましたが、いつでも検討中、調整中という返事であり、具体的な日時の提案は一度もありませんでした。また、組合は、今回の団交事項である給与改定交渉を円滑に進めるために予算書などの基礎資料の提出を団交に先立って提出することを求めていますが、これまた組合側にはいまだ何の資料も渡されていません。すでに
6月も半ばとなり、夏季賞与の支給も差し迫ってきています。私たちは、予算書などに基づいて今年度の夏季賞与の交渉も進めるつもりでいました。しかし、このように団交を引き伸ばし、必要資料の提示もないということでは、十分な話し合いなどまったく不可能となってしまいます。実質的な団交拒否です。労働組合法第7条第2項にもありますように、法律は経営者が労働者の代表と誠実に交渉することを義務付けています。法学部を擁し、リーガルマインドの養成を標榜する北陸大学にあって、まず、経営者たる法人理事会がその範を垂れるべきで、現在のような組合無視の違法状態はきわめて遺憾としかいいようがありません。大学の良識が疑われます。
法人理事会が現在のような態度を取り続ければ、組合との信頼関係は崩壊の一途をたどるばかりであり、ひいては大学全体の円滑な運営に大きな支障をきたすことにもなります。本学の危機的状況を思えば、それは致命傷にもなりかねません。
北陸大学教職員組合は、団交開催要求に対する法人理事会の対応に強く抗議するとともに、法人理事会が即刻、交渉のための資料を提出し、団交開催に応じることを求めるものです。また、団交には北元理事長が自ら出席し、事態の説明をすることも強く求めるものです。